記念講演 (午後3時~4時30分) オンライン開催
「世界で最初に飢えるのは日本 -食の安全保障をどう守るか-」
東京大学大学院農学生命科学研究科 農学国際専攻国際開発環境学講座 教授 鈴木宣弘氏
日本の食料自給率は種や肥料の自給率の低さも考慮すると、38%どころか10%あるかないかで、海外からの物流が停止したら、世界で最も餓死者が出る国との試算もある。国内生産を増強しないといけないのに、逆に、国内農業は生産コスト倍増でも農産物の価格が上がらず、農業消滅の危機が高まっている。このまま放置したら、いざというときに国民の食べるものがなくなる。安い輸入品は健康リスクもある。命を守るには国産こそ本当は安い。「食は命」との国民意識と行動を促す医療関係者に日本を救う大きな期待がかかっている。
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