
本日は、第45回岐阜県保険医協会総会へおいでいただき誠にありがとうございます。岐阜県におきましては新型コロナ感染症まん延防止等重点措置の中、皆様の日々の地域医療への御奮闘に心から敬意を表します。また、国民医療の向上と保険医の生活と権利を守る協会の署名活動はじめ各種アンケートなどに御支援、御協力賜り厚く深く御礼申し上げます。
今年は診療報酬改定が行われ「診療報酬」はプラス0.43%、薬価・材料はマイナス1.37%であり、全体改定率はマイナス0.94%であります。今次診療報酬改定の基本方針にコロナ感染対応を重点課題として位置付けているにも関わらず、感染防止対策に係る外来特例廃止、PCR検査等の評価引き下げに続き、小児の感染防止に係る特例(医科)も廃止されました。受診控えに伴う心身状態悪化や重症化が相次ぐ中、受診を間引くように「リフィル処方箋」が導入され、「オンライン初診」も恒久的な措置になりました。医療の再建・充実が強く求められる中、医療の再建に背を向け、医療崩壊を進める診療報酬改定に強く抗議し、大幅なプラス改定を求め活動いたします。新型コロナウイルス感染症のため、理事会、部会などではWEB参加を可能とし、本日の児玉龍彦氏の記念講演もWEBにて配信させていただきます。歯科では、歯科医療費総枠拡大や歯科の金パラ「逆ザヤ」解消に向け、活動いたします。また、協会は一定所得以上の75歳以上の窓口負担2割実施を阻止する署名活動などを只今全力で取り組んでおります。皆様是非ご協力をお願い申し上げます。
昨年の9月19日、20日に長良川国際会議場と都ホテルにて「生き生きと保険医が働くために~コロナ禍を乗り越えて~」をテーマとし第36回保団連医療研究フォーラムを開催いたしました。新型コロナのため、完全WEBで開催し、無事終了することができました。全国共同調査からは、低診療報酬であるために過重労働せずには経営が成り立たない状況が浮き彫りになり、そこへコロナ禍が追い打ちをかけ、医療機関が疲弊している現状が明らかになりました。平和なくして社会保障の充実はありません。憲法九条改憲反対署名活動、核兵器禁止条約への署名・批准を求める署名活動、女性部設立とジェンダー署名活動に取り組みます。
いのちと健康を守る我々医師・歯科医師は、どんな状況であっても常に患者さんに寄り添い共感し、より良い未来を思い描きながら、希望と勇気を与えるよう活動できる存在です。コロナ禍の今こそ、医療をはじめとする安心安全な社会保障の充実政策の実現を目指して役職員一同邁進して参ります。結束と持続こそが大きな力となります。皆様方のご健康と御活躍を祈念しますとともに、協会活動への益々の御協力をよろしくお願い申し上げます。
(2022年2月、第45回定期総会にて)
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