新年あけましておめでとうございます。インフルエンザの大流行とコロナ禍の中、発熱外来、ワクチン接種はじめ地域医療に御奮闘いただいておられますことに心から敬意を表しますとともに、署名活動はじめ各種アンケートなど岐阜県保険医協会の国民医療の向上と保険医の生活と権利を守る活動に御支援、御協力賜り誠にありがとうございます。厚く深く御礼申し上げます。
脆弱な医療提供体制や公衆衛生行政の下でも、医療関係者の懸命な努力によりコロナ禍を何とか乗り越えてまいりました。しかし、コロナ禍による受診抑制、物価高騰に加え、相次ぐ医療負担増や診療報酬の抑制により世界に冠たる国民皆保険制度を支える第一線の医療機関は未曾有の危機を迎えております。2021年に製薬メーカーの製造不正に端を発する後発医薬品を中心とした医薬品の供給不足は、現在も解決しておらず見通しもはっきりしません。
コロナ禍で現実化した医療崩壊・介護崩壊は長年の低医療費・低福祉政策を根源としております。しかし、政府は、地域医療を面で支える医療機関への支援を考慮しないばかりか、健康保険証の廃止、オンライン資格確認、オンライン請求義務化など医療DXを梃に選別・淘汰を迫っております。患者・国民とともに保険医運動に取り組む協会・保団連の役割はますます重要となっております。
今年は診療・介護報酬の改定がございます。迅速な情報発信に努めさせていただきます。新型コロナ後こそ、医療をはじめとする社会保障の拡充に向け努力を続け、役職員一同邁進して参ります。結束と持続こそが大きな力を発揮します。皆様方には相変わらずの御支援、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
(2024年1月、新春特集号でのご挨拶)
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