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歯科研究会
  • 歯科研究会は、情勢と会員の要望を参考に、診療に役立つ基本的診断・処置を重視して開催しております。
  • 歯科衛生士およびその他スタッフを対象に技能、資質の向上をはかる研修会も開催します。
  • 医科歯科合同研究会は、医科歯科一体の協会の特徴を生かし、共通のテーマで開催します。
 
歯科研究会

「希少疾患先天性無歯症患者の欠損歯を
        再生する新規抗体医薬品の開発

  ~『歯生え薬』の研究開発にかけた30年~」


 先天性無歯症の原因遺伝子として、EDA1、WNT10A等が同定され、多くがマウスとヒトで共通である。USAG-1遺伝子欠損マウスにおいて、過剰歯を見出し、歯の数を増やすことができる標的分子を同定した。抗USAG-1中和抗体を作製し、先天性無歯症モデルマウスに投与することで先天欠如歯の形成が回復することを見出し、トレジェムバイオファーマ株式会社を起業した。ヒト化抗USAG-1抗体の最終開発候補物TRG035を決定し、非臨床試験を完了した。現在臨床試験の準備をすすめている。

   講 師  公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院
 歯科口腔外科 主任部長      高橋 克氏
   と き  2024年4月14日(日) 午前10時~12時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室(WEB併用)
   (岐阜市吉野町6-14 TEL058-267-0711)
   対 象  歯科医師
   定 員  (会場)30人
     (ウェビナー)500人
   参加費  無 料(会員、A会員医療機関に所属する場合)
   備 考  参加希望の方は事前に協会までお申込みください。

 
歯科スタッフ研修会

「SRPのお悩み解消 ~いまさら聞けないSRP~」【午前】


 SRP に対して悩みを持っている歯科衛生士が多いと感じています。パッションハンズオンセミナー(シャープニング・SRP習得コース)で12年間指導してきた経験からSRPの悩みとその解消につながる対策について話を致します。

「歯科衛生士の視点・思考
 ~どう見る?どう考える?
 歯科衛生士業務をブラッシュアップするために~」【午後】


 歯科衛生士が患者の何を見て何に気がつき、そして、どう考えるかにより患者への対応は大きく変わります。その視点と思考を示すことで、聴講される歯科衛生士の臨床力アップにつながれば幸甚です。

   講 師  株式会社PASSION代表
 日本歯周病学会 認定歯科衛生士  高橋 克氏
   と き  2024年5月12日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  長良川国際会議場 大会議室
   (岐阜市長良福光2695-2)
   対 象  歯科衛生士
   定 員  (会場)80人
   参加費  歯科衛生士3,000円(A会員医療機関に所属する場合)
   備 考  参加希望の方は事前に協会までお申込みください。

歯科研究会(2023年開催報告)

病気を持った患者の歯科治療シリーズ

「歯科治療時に留意したい皮膚疾患
 ~ ベーチェット病を中心に ~」


 日常診療において口腔粘膜疹はしばしば皮膚疾患や全身疾患の診断へのきっかけとなる。その例としてベーチェット病、扁平苔癬、薬疹、尋常性天疱瘡が挙げられる。
 特にベーチェット病において再発性口腔内アフタは最も頻度が高い症状であり、多くの症例で初発症状となる。しかし、診断までに時間を要することが多く、注意が必要である。そこで、本講演ではベーチェット病を中心に、症状の特徴について鑑別疾患をまじえてお話したい。

   講 師  朝日大学病院皮膚科教授
 岐阜大学名誉教授      清島真理子氏
   と き  2023年12月6日(水) 午後8時~9時30分
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室(WEB併用)
   対 象  歯科医師、医師、コ・メディカル、コ・デンタル


Zoomウェビナーによるオンライン研究会

「変容する医療トラブルへの対応と予防法」」


 近年、医療トラブルは増加し、その内容も大きく変化してきています。その原因の一つにスマホ社会の浸透がありますが、これまでまったくトラブルにならなかったことが、大きなトラブルに発展することも少なくありません。
 そこで今回、医療トラブルの特徴や最近のトラブル事例を踏まえて、医療トラブルへの具体的対応と予防法についてお話いたします。

   講 師  弁護士・歯科医師
 弁護士法人小畑法律事務所代表 小畑 真
   と き  2023年10月22日(日) 午前10時~12時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室(WEB併用)
   対 象  歯科医師、医師


病気を持った患者の歯科治療シリーズ

「認知症の基礎知識と最近の話題」


 高齢化の進展とともに、認知症患者数も増加しています。「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」の推計では、65歳以上の認知症患者数は2020年に約602万人、2025年には約675万人(有病率18.5%)と5.4人に1人が認知症になると予測されています。今回は一般内科医の立場から、認知症の基本的知識と認知症患者への対応、認知症の最近の話題を述べさせていただきます。

   講 師  永田内科 院長 永田正和氏
   と き  2023年9月6日(水) 午後8時~9時30分
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室(WEB併用)
   対 象  歯科医師、医師、コ・メディカル、コ・デンタル


Zoomウェビナーによるオンライン研究会

「COVID-19対策から偶然生まれた革新的な口腔ケア用品の開発」


 みなさまは、口腔ケアが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染予防や家庭内感染の抑制につながることはご存じでしょうか?医療従事者であっても、なかなか理論に基づいた説明をすることは難しいと思います。我々は2020年の国際誌で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の受容体が唾液腺に多く発現することを世界に向けて発信しました。さらに、効果的な感染対策として、「MA-T」(要時生成型亜塩素酸イオン水溶液)を用いた口腔ケア用品を開発し、研究報告を続けています。コロナ禍の医療現場・介護現場における感染対策として提案していきたいと思います。

   講 師  大阪大学大学院歯学研究科
  顎口腔機能治療学教室 教授 阪井丘芳氏
   と き  2023年8月27日(日) 午前10時~12時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室(WEB併用)
   対 象  歯科医師、医師、コメディカル、コデンタル


「歯科における栄養療法
 ~見逃されていた現代病の一因を追う~」


 皆様は近年、それまで出会うことがなかった病態の患者さんが増えていると感じた事はないでしょうか。  例えば私が大学を卒業した頃は、鬱や俗に言うメンヘラの人などは見たことがありませんでしたが、今は割と普通におられます。また医学が進歩しているのに、糖尿病やがんの患者さんは増えています。そこまで行かないまでも、不定愁訴を抱えたまま歯科治療をしている人はたくさんおられます。
 釈然としない思いを抱きながら臨床に従事していたある日「生体の基本的な仕組みを利用し病態を改善する方法」を学ぶ機会に恵まれました。それがおそらく多くの人が大嫌いであったであろう生理学や生化学、その理論を臨床応用する「栄養療法」というものでした。そこには私が日々疑問に思っていたことを解決するためのヒントに溢れ、これは標準医療に加えるべき要素であると思うようになりました。
 振り返ると、我々は歯のことは何でも知っていても、命のことをどれくらい知っているのでしょう。そして歯科は痛みをとり噛めるように補綴をすれば、自動的に患者さんは幸せになってくれるものと思い込んでないでしょうか。治した歯で何を食べ、どうなってほしいのか、私はそういうビジョンが必要になると思うようになりました。
 本講演では「栄養療法」をキーワードに、日常臨床から見えてきた「社会」と「疾病」の関わりを私なりに俯瞰し、歯科が目指すべきもう一つ先のゴールを考えてみたいと思います。

   講 師  吉田歯科診療所デンタルメンテナンスクリニック
      院長 吉田 格氏
   と き  2023年7月9日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、学生


Zoomウェビナーによるオンライン研究会

「インプラント患者さんにしてはいけない指導をしていませんか」


 根拠に基づいた医療(EBM)が言われて久しいですが、この中身はなかなか理解しにくい部分があります。基礎研究の結果が人では必ずしも当てはまるわけではないことは、EBMや臨床治験のことを思い浮かべればわかりますが、実際には基礎研究の成果をそのまま広告に使った製品が見られます。今回の講演では、インプラント治療をしている先生方の中で広まった誤解を中心に、「疫学」の視点で誤解をひも解きます。2023年1月に出された4学会合同の推奨などの情報もお届けします。

   講 師  東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科
      健康推進歯学分野 教授 相田 潤氏
   と き  2023年6月18日(日) 午前10時~12時
   開催方法  Zoomウェビナーによるライブ配信
   対 象  歯科医師


Zoomウェビナーによるオンライン研究会

「歯科診療所での管理栄養士の活躍」


 当院では小児歯科診療から訪問歯科診療まで展開しています。診療内容も今までの歯周疾患管理や補綴という分野から口腔機能を中心とした検査、機能訓練が増えてきています。このような分野において管理栄養士や言語聴覚士も雇用し院内外の多職種連携を実践しています。口腔機能発達不全症や口腔機能低下症、周術期口腔機能管理、訪問診療の現場では患者さんの栄養状態や食事が非常に重要な要素となってきています。  今回はこのような症例を少しずつですが供覧し実際の臨床を感じていただき、それぞれの診療所で管理栄養士を活用するきっかけになれば幸いです。

   講 師  医療法人隼和会 坂井歯科医院 理事長 坂井謙介氏
   と き  2023年5月21日(日) 午前10時~12時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   対 象  歯科医師、管理栄養士、その他医療従事者


Zoomウェビナーによるオンライン研究会

「ボツリヌス療法による新たな力のコントロール」


 噛む力が強すぎる患者さんの診療で困っていらっしゃる先生方も多いのではないでしょうか。
 歯牙・歯根破折、補綴物の破損・脱離、知覚過敏、咀嚼筋痛障害、歯牙の動揺、インプラントや義歯が安定しない等、様々な症状を引き起こす要因の一つとして、夜間・日中のブラキシズム習慣や過度な咬合力が挙げられます。
 「マウスピースや認知行動療法など一通りやってみたが、なかなか改善に結びつかない」
 「患者さんの努力依存のため、途中で脱落してしまう」
 このような経験を一度はされているかと思います。
 本講演では、表面筋電計を用いて、エビデンスに基づいた歯科治療"咬合力(筋力)のコントロール"として、『ボツリヌス療法』をわかりやすく解説させていただきます。

   講 師  古畑歯科医院 副院長 古畑 梓氏
   と き  2023年4月9日(日) 午前1時30分~3時30分
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   対 象  歯科医師


病気を持った患者の歯科治療シリーズ

「『心不全』パンデミックに備える
 ~歯科医が知っておきたい循環器疾患の知識~」


 わが国は今や超高齢社会に突入し、歯科の受診患者さんもハイリスクの有病高齢者の割合が増加しています。日常診療において配慮が必要となる基礎疾患のうち、最も頻度が高いのは循環器疾患です。代表的な循環器疾患として、高血圧、冠動脈疾患、不整脈、弁膜症、心不全が挙げられます。本講演が歯科医師の皆様に、循環器疾患の知識や歯科治療時のリスク、それを回避する知識や技術を身につけていただく一助となれば幸いです。

   講 師  平和通ハート内科 院長 野田和宏氏
   と き  2023年3月29日(水) 午後8時~9時30分
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室(WEB併用)
   対 象  歯科医師、医師、ほか医療従事者


「最新の科学的根拠に基づいた歯周治療の流れ」


 1960年代以降、プラークコントロールを主体とした近代的な歯周治療が確立されて全世界で実践され、多くの歯周病患者が救われてきました。この背景には、先駆者達による多くの研究と議論の積み重ねがあり、歯周病学を科学といえる分野に押し上げました。診査診断から始まり、非外科的治療から、歯周外科、メインテナンスに至るまで、基本的な歯周治療の流れに学術的な裏付けができ、さらに再生療法などの最先端の治療も発展していきました。今回は歯周治療の一連の流れについて、科学的根拠に基づいて解説していきたいと思います。

   講 師  日本歯科大学生命歯学部歯周病学講座准教授
             関野 愉氏
   と き  2023年1月29日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士

歯科研究会(2022年開催報告)

Zoomウェビナーによるオンライン研究会

「医院の魅力を地域へいかに発信するか
 ~Googleビジネスプロフィールの活用~」


 Googleで医院を探すユーザーが増えています。
 Googleマップが整備されたことに加え、検索エンジンが「近くの良い医院」を検索結果に表示できるようになったことが大きな要因だと考えられています。
 Googleに表示される医院情報を整備できるツールが、Googleビジネスプロフィールです。
 うまく活用することで集患に効果を上げている医院がある一方、ユーザーからのクチコミに頭を抱える医院が増えているのも実情です。
 今回の講演では、Googleビジネスプロフィールを根本から紐解き、効果的な集患施策、クチコミへの対処方法など、医院の先生に役立つ情報をお伝えします。

   講 師  iSchool合同会社 代表社員伊藤亜津佐
   と き  2022年12月3日(土)午後7時30分~9時30分
   開催方法  Zoomウェビナーによるライブ配信
   対 象  保険医協会会員(医師、歯科医師)


Zoomウェビナーによるオンライン歯科研究会

「歯髄幹細胞を用いた抜髄・感染根管歯の歯髄象牙質再生治療の現状と展望」


 現在、RD歯科クリニックおよび全国の6件のライセンス契約歯科において、抜髄・感染根管歯に対する自家歯髄幹細胞移植による歯髄再生治療が始まっています。
 本講演ではまず、その概要と意義をお話し、感染根管歯において成功するために特に重要な、根管無菌化法をご説明します。さらに、症例をご紹介した後、最後に、今後の展望として、歯髄バンクに保管した乳歯・永久歯由来歯髄幹細胞を用いた同種移植についてご説明します。

   講 師  RD歯科クリニック 院長 中島美砂子氏
   と き  2022年10月16日(日)午前10時~11時30分
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室(WEB併用)
   対 象  歯科医師、歯学生、その他


Zoomウェビナーによるオンライン歯科研究会

「北欧のカリオロジー・続編」


 2021年5月に北欧のカリオロジーの総論をお話した続編として、関心の高いテーマに絞ってみたい。北欧でも、カリオロジーの課題の1つは高齢者の齲蝕予防と管理である。予防歯科が奏効しているおかげで、高齢者の残存歯数が増えていることは、歯科医療従事者にとって難題をもたらすかもしれないが、患者の尊厳を人生の最期まで守ることは私たちの使命である。北欧では現在、歯学部の新設校ラッシュで、予防が進めば歯科需要も高まることを示しているのではないだろうか。

   講 師  NPO法人
 「最先端のむし歯・歯周病予防を要求する会」
             理事長 西 真紀子氏
   と き  2022年9月25日(日) 午前10時~12時30分
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室(WEB併用)
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、その他


病気を持った患者の歯科治療シリーズ

「歯医者を悩ます腰痛について」


 腰痛は最も代表的なcommon disease(誰でもなり得るありふれた病気、頻度の高い疾患)の一つであります。近年、腰痛の診断や治療は大きく変遷し多様化しており、病態特定が困難な場合もあり診断や治療は担当医の経験論に基づくことも多く、腰痛治療はいまだ「発展途上」であります。この現状が、腰痛において多くの歯科医の先生方を悩ませていることと関わりが深いように思われます。歯科医の先生方ご自身の腰痛と、腰痛をお持ちの患者さんへの対応につきましてお話させていただけましたら幸甚です。

   講 師  竹田クリニック 院長 竹田智雄氏
   と き  2022年9月14日(水) 午後8時~9時30分
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室(WEB併用)
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、ほか医療従事者


「一挙両得のすゝめ
 米国補綴専門医が考えるインプラント治療計画」


 人口4万人の小さな町(北海道・音更町)では小児歯科から矯正、インプラントまで網羅的に行うスーパーGPの必要性を感じています。両親が歯科医師の家庭で育ち、カナダに1年、アメリカに3年住んで得た経験と現在ブラジリアン柔術家として道場をオープンさせて見えている景色を共有させて頂きたいと思います。私が受講した海外演者トップ10と補綴主導型インプラント治療に関して供覧させて頂きます。

   講 師  宝来中央歯科(北海道・音更町) 田中義篤氏
   と き  2022年8月7日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   対 象  歯科医師


Zoomウェビナーによるオンライン歯科研究会

「患者が集まるホームページの作り方とGoogle口コミの改善」


人口減少時代・ウィズコロナの時代に必要な歯科医院におけるマーケティングをお伝えします
 人口減少に対して、生産性向上が必須であり、今後は王道のホームページやブログ、Googleマイビジネスを活用することが大事です。Googleマイビジネスとは、Googleマップ上に表示される医院情報を掲載できるサービスで無料で編集が可能です。ホームページやブログと同じく、歯科医院にかかることを決めている患者を集めるのに向いています。この辺りをしっかりとお伝え致します。

   講 師  株式会社デントランス代表取締役
 医療法人たなばた会理事長 黒飛一志氏
   と き  2022年7月1日(金) 午後8時~10時
   開催方法  Zoomウェビナーによるライブ配信
   対 象  歯科医師、医師


Zoomウェビナーによるオンライン歯科研究会

「健康寿命延伸のための口腔機能低下症への対応」


 口腔機能低下症は、いくつかの口腔機能が複合的に低下した疾患である。我々が行ったある地域診療所に来院した患者のデータでは、その割合が60代で6割、70代で8割であり、該当者は決して少なくない。患者は老化のためと思い、その症状をあまり我々に訴えてこない場合が多いのが現状である。う蝕処置や歯周病の処置、欠如歯への対応が、歯科医療の目的ではない。国民の健康増進に寄与するために、いまだに保険算定件数の少ない口腔機能低下への対応について述べてみたい。

   講 師  東京歯科大学名誉教授 櫻井 薫氏
   と き  2022年6月19日(日) 午前10時~午後1時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室(WEB併用)
   対 象  歯科医師、歯科衛生士


Zoomウェビナーによるオンライン歯科研究会

「歯周治療における一歯を見る目一口腔を見る目」


 歯周治療に限らず、症例を見る上では一歯、口腔、患者という3つの視点を大切にしています。結果に最も影響を及ぼすのは患者要素ではありますが、特に歯周治療においては症例の特徴を掴み患者の自然治癒力(回復力)を捉えるために、口腔単位の見方、つまり歯周病患者の個体差の見方が重要になると考えています。重度歯周病罹患歯における一歯単位の見方とともに、注意すべき鑑別診断なども含めて症例を通じてお話しします。

   講 師  埼玉県所沢市開業 斎田寛之氏
   と き  2022年5月29日(日) 午前10時~午後1時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室(WEB併用)
   対 象  歯科医師、歯科衛生士


「令和時代の歯内療法・DX時代の歯科診療」


 歯内療法の器材・機器の発展は著しく特にNI-TIファイルの進化は臨床医にとって福音であるが、その特性を理解せず使用してその効果を発揮しきれない話をよく聞く。ブラジルで開発されたBassi Logicシステムの特徴をブラジルで学び、日本で1番長く使用しその性能を熟知している者として皆さんにお伝えしたい事を昨今のDX(デジタルトランフォーメーション)と併せて明日からの臨床のヒントとして共有したい。

   講 師  新潟県開業 佐久間利喜氏
   と き  2022年3月13日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   対 象  歯科医師


「歯科医院での感染制御と予防 落とし穴に要注意」


 「滅菌バッグは何回まで使えますか?」や「滅菌の前の消毒には何が有効ですか?」等、毎日の臨床において、感染対策について疑問を感じることはありませんか?感染管理に取り組むと費用がかかって大変だというお考えのかたも多いかもしれませんが、要不要を明確にしていくことでコスト管理につなげることができます。何を何のために行うのか、感染の予防までを科学的に考えるヒントをお伝えします。

   講 師  歯科衛生士 柏井伸子氏
   と き  2022年2月20日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、歯科助手
   備 考  感染拡大対策の従業員研修として受講証明書を発行

歯科研究会(2021年開催報告)

「欠損補綴の迷信と真実
 ~義歯、インプラントそしてSDA」


 われわれ歯科医師は「歯の欠損」を眼前にしたとき、治すべきものとして教わってきた歴史がある。義歯を提供すれば皆が本当にハッピーになれるのだろうか?さらに、遡れば、それらは他の歯科疾患と同様な「治癒する疾患」なのだろうか?
 本講演では、日本歯科医師会雑誌2020年9月号に掲載した論文を軸に、それらの問いに関して広い視野から紐解き、さらに欠損補綴に関する最新臨床研究の結果をご紹介したい。

   講 師  なかい歯科 院長 中居伸行氏
   と き  2021年10月31日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   対 象  歯科医師


Zoomウェビナーによるオンライン歯科研究会

「健常者への嚥下障害予防トレーニング


 嚥下障害は、超高齢化社会の日本で激増している疾患です。従来の嚥下診療では、重症患者にどう対処するかに焦点が当てられてきました。しかし、さらなる高齢化を考えると、嚥下機能を低下させないよう健常者のうちから対策を行う必要があります。私たちは、嚥下動作を頭と体で理解してもらい、誤嚥しない飲み込み方と嚥下予備能を高める訓練を、健常者向けに指導しています。この講座では、これらの新しい訓練法と嚥下障害予防の取り組みについて解説します。

   講 師  神鋼記念病院 耳鼻咽喉科科長 浦長瀬昌宏氏
   と き  2021年7月25日(日) 午前10時~12時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室(WEB併用)
   対 象  歯科医師、医師、歯科衛生士、その他


Zoomウェビナーによるオンライン歯科研究会

「北欧のカリオロジー」


 カリオロジーは、“caries”と“logic”から成る単語で、齲蝕を論理学的に探究するという意味がある。北欧の歯学部には、カリオロジー講座があり、教育、臨床、研究において、齲蝕に関するあらゆる分野を論理的に統合する場となっている。それが、50年前から北欧で科学的な齲蝕コントロール、つまり、齲蝕の原因除去療法が進んだ理由の一つではないだろうか。
 本講演では、そのような北欧のカリオロジーの成功について、スウェーデンで得た情報を中心にお話ししたい。

   講 師  NPO法人
 「最先端のむし歯・歯周病予防を要求する会」
             理事長 西 真紀子氏
   と き  2021年5月30日(日) 午前10時~12時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室(WEB併用)
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、その他


「エンドの迷信と真実」


 日々の臨床では多くの歯内療法に関する難問に遭遇することがあるが、問題解決に都市伝説的なことはないであろうか?今回の講演では、エンドの分野で迷信のように考えられていたことの疑問に答え真実はどういうことなのかを紐解き、皆さんの日常臨床の参考になるようお話させて頂きます。

   講 師  U'zデンタルクリニック 院長 牛窪敏博氏
   と き  2021年4月18日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   対 象  歯科医師


Zoomウェビナーによるオンライン歯科研究会

「健康を脅かす口の中の細菌」


口腔の2大疾患である齲蝕と歯周病は、口腔内に存在する共生しているはずの菌種の一部による感染症です。この点は、外から病原体が入ってきて病気になって、薬や免疫で追い出すと治る通常の感染症とは異なっています。最近では、この齲蝕や歯周病のようなタイプの感染症は、腸内細菌による一部の疾患と同様に、細菌叢のバランスの乱れ(ディスバイオーシス)によって起こる疾患と考えられる様になっています。さらに、この細菌叢の乱れによって増加している口腔細菌の一部は、感染性心内膜炎、動脈硬化症、糖尿病、誤嚥性肺炎、糖尿病、関節リューマチ、アルツハイマー病、非アルコール性脂肪肝、潰瘍性大腸炎、大腸癌、脳出血といった口腔以外の疾患に関わる事が示される様になっています。本講演では、口腔細菌叢の乱れと齲蝕、歯周炎との関わりを検証し、それがどの様に全身の健康に影響を与えているのかについて考えてみたいと思います。

   講 師  東京歯科大学微生物学講座教授 石原和幸氏
   と き 2021年3月28日(日) 午前10時~午後1時
   ところ  岐阜県保険医協会 会議室
   対 象  歯科医師、医師、歯科衛生士、その他


「使いこなそうユニバーサルボンド・実習編」


 近年では「ユニバーサルボンド」のコンセプトが普及し、接着材料の単純化、多機能化が進んできています。コンポジットレジン充填で使用できるボンディング材が、補綴物の装着や、レジンコアの築盛時に使用できるのは材料の在庫管理やコストからも大きなメリットがあります。しかしながら、どこまで応用可能なのか、自分の使用法は間違っていないのかなど、戸惑うことも多いと思います。本講演では、研究データに基づいて、確実なコンポジットレジン充填での使用法から、脱離を無くす CAD/CAM冠、フルジルコニア冠の装着までを徹底的に解説し、明日からの臨床にすぐに役立てていただけます。

   講 師  朝日大学歯学部 口腔機能修復学講座
  歯科保存学(歯冠修復学)講師 高垣智博氏
   と き  2021年1月24日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師

歯科研究会(2020年開催報告)

明日からの臨床で使える
「摂食嚥下リハビリテーションの基礎知識と対応法」


 歯科の世界に「摂食嚥下リハビリテーション(摂食嚥下リハ)」が導入され、今では臨床や教育の現場で日常的に耳にするようになりました。しかしながら、実際の臨床ではなかなか積極的な摂食嚥下リハに踏み切れないといった声をよく耳にします。その理由として「摂食嚥下リハの知識がない」、「評価法が分からない」、「患者の何を評価すればいいか分からない」など様々です。
 本研修会では、摂食嚥下障害者を評価する際の基礎知識と対応法、さらに嚥下内視鏡の画像から評価する際のポイントを解説します。明日からの臨床に「摂食嚥下リハ」を導入する、もしくは発展させるために「気楽に」受講してください。

   講 師  朝日大学歯学部 口腔病態医療学講座
   摂食嚥下リハビリテーション学分野
           准教授 谷口裕重氏
   と き  2020年12月20日(日) 午前10時~12時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士
   備 考  「口腔機能」「食支援」に関する学習の記録として
 「受講証明書」をお渡しします


病気を持った患者の歯科治療シリーズ

「風邪は万病のもと」
-慢性上咽頭炎を治せば不調が消える-


 上咽頭は活性化リンパ球が豊富な生理的炎症部位であり、ウイルス、細菌などの外来抗原に最も暴露されやすい鼻咽腔関連リンパ組織(NALT)である。風邪の際に同部位の炎症増悪は必発であるが、炎症の慢性化により慢性咳嗽、痰、後鼻漏、頭重感、首・肩コリなどの症状が生じる。さらに、上咽頭炎が原病巣となり腎炎、皮膚炎、関節炎などの二次疾患をも引き起こす。また、上咽頭は迷走神経の感覚神経線維が豊富な部位であると同時に、脳からの老廃物を運ぶ鼻咽頭リンパ管の要所であり、同部位の慢性炎症は脳機能にまで影響を及ぼし、自律神経障害をはじめとする様々な体調不良の原因となる。「風邪は万病のもと」という諺に「慢性上咽頭炎」というキーワードを加えることで医学、医療における新たな地平が拓けることが期待される。

   講 師  堀田修クリニック(仙台市)院長 堀田 修氏
   と き  2020年11月21日(土) 午後7時30分~9時30分
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、医師、ほか医療従事者


「歯周治療をもう少し深く考えてみよう!!」


 「最新の知識と正確な診断で治療が変わる」というコンセプトで、歯周病の原因、診断、治療を皆様と共に考えます。また、近年増加してきているインプラント周囲炎の診断法や対処法についても言及致します。現在、地域医療の最前線で活躍されている方も、これから社会貢献を ! と夢見ている方にも、知識の整理とバージョンアップができる講演をいたします。

   講 師  朝日大学歯学部口腔感染医療学講座
 歯周病学分野 教授   辰巳順一氏
   と き  2020年9月13日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士


「使いこなそうユニバーサルボンド
 ~確実なレジン充填から、取れないCAD/CAM冠、
 フルジルコニア冠の装着まで~」


 近年では「ユニバーサルボンド」のコンセプトが普及し、接着材料の単純化、多機能化が進んできています。コンポジットレジン充填で使用できるボンディング材が、補綴物の装着や、レジンコアの築盛時に使用できるのは材料の在庫管理やコストからも大きなメリットがあります。しかしながら、どこまで応用可能なのか、自分の使用法は間違っていないのかなど、戸惑うことも多いと思います。本講演では、研究データに基づいて、確実なコンポジットレジン充填での使用法から、脱離を無くす CAD/CAM冠、フルジルコニア冠の装着までを徹底的に解説し、明日からの臨床にすぐに役立てていただけます。

   講 師  朝日大学歯学部口腔機能修復学講座
 歯科保存学・歯冠修復学講師 高垣智博氏
   と き  2020年7月12日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師


「臨床医に必要な歯周病の知識と技術」


 本協会で講演をさせていただくのは2009年以来です。当時講演をさせていただいたことと、歯周病に対する基本姿勢は変わりません。すなわち、患者の歯周病に対するリスクを評価し、個々の歯、また歯列の予後を付与し、それに応じて治療計画を立てる、というものです。しかし10年の時を経て何が変わったかというと、①MISTなどの低侵襲歯周外科、歯周治療用内視鏡(ペリオスコピー)を応用した低侵襲治療の応用、②メインテナンスへのエアアブレイジョンの応用、③ペリオスコピーを応用したインプラント周囲炎への非外科治療などにまとめることができるでしょう。
 ティッシュマネージメントのケースなども織り交ぜ、歯周治療の変わるものと変わらないものについて述べていきたいと思います。

   講 師  二階堂歯科医院 院長
 東京歯科大学臨床 教授 二階堂雅彦氏
   と き  2020年6月28日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士


「口呼吸は災いのもと!」


 多くの子供達に口呼吸が認められ、咽頭周囲のリンパ組織の膨張が認められ、気道が狭窄しています。その結果としてさまざまな咬合異常が生じていると、私は考えております。また口呼吸は全身的にも影響をおよぼし、健やかな成長や精神発達を障害するので、早期に治療を行う必要があるとも考えています。
 今回、口呼吸の弊害についてお話をするとともに、口呼吸を改善する一つの手段として、矯正歯科治療を提案したいと考えています。

   講 師  保田矯正塾  保田好隆氏
   と き  2020年5月31日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士

歯科研究会(2019年開催報告)

「我々はリグロスを効果的に使用しているのか
  ― 当科での臨床成績を検証しつつ ―」


 リグロスは2016年9月に製造販売が承認された歯周組織再生剤である。以来、朝日大学歯周病科では100件以上の使用を数える。当科では卒後3-4年から20年以上まで様々なレベルのスキルを持った歯科医師が施術している。臨床成績を省みると、期待した効果が得られなかった例も散見される。そのような症例も供覧し、使用のポイントを概説したい。

   講 師  朝日大学歯学部
 口腔感染医療学講座歯周病学 講師 金山圭一氏
   と き  2019年12月15日(日) 午前10時~12時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師


病気を持った患者の歯科治療シリーズ

「認知症と不眠」


 代表的な認知症であるアルツハイマー病の発症のメカニズムにおいて、近年、脳の老廃物の除去に睡眠が非常に重要な役割を果たしていることが明らかになりました。本セミナーでは、そのメカニズムを解説するとともに、認知症を予防するための良い睡眠を取るコツについてもご紹介したいと思います。

   講 師  岐阜大学大学院
    脳神経内科学分野教授 下畑享良氏
   と き  2019年12月11日(水) 午後8時~9時30分
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、ほか医療従事者


病気を持った患者の歯科治療シリーズ

「歯科医と連携する皮膚疾患と
   当院におけるパッチテストの実際」


 皮膚科医は歯科医と常日頃から連携をしている。歯科医からは、金属パッチテストを依頼されるケースが多い一方、皮膚科医からは、掌蹠膿疱症や尋常性乾癬などの病巣感染の有無や抜歯の是非の相談や口腔内乾燥症などの唾液量の測定、扁平苔癬、自己免疫水疱症の口腔内生検を依頼するケースが多い。すなわち口腔病変を診断・治療することが皮膚科治療に直結するケースも多い。今回は、その現状と当科で行う金属パッチテストの実際を提示し、その課題をお伝えしたい。

   講 師  岐阜県総合医療センター 皮膚科部長 永井美貴氏
   と き  2019年10月9日(水) 午後8時~9時30分
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、ほか医療従事者


「『口腔機能低下症』の口腔機能を検査する機器」


 平成30年度の診療報酬改定で口腔機能検査が新設され、適用拡大もされました。この口腔機能検査にかかわるジーシー製品では咀嚼能力検査装置「グルコセンサーGS-Ⅱ」、咬合圧検査での「デンタルプレスケールⅡ」ならびに咬合力解析ソフト「バイトフォースアナライジングセット」と舌圧測定器「JMS舌圧測定器」が対象となりました。各製品取扱いにつきまして、ご紹介をさせていただきます。
【 POINT 】
*口腔機能低下症の検査方法
*検査機器のデモンストレーション
*保険点数の算定について情報提供

   協力企業  株式会社ジーシー
   と き  2019年9月1日(日) 午前10時~11時30分
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科スタッフ


歯科スタッフ研修会

「明日から使える!
 拡大視野で行うハイジニストワーク」


 拡大視野で行うハイジニストワークに、どのようなイメージをもたれますか?
 特殊な機械を使用する、高価なもの、私にはまだ早い、若いから大丈夫、視力がいいから必要ないというご意見もあるかもしれません。
 しかし、拡大視野で診療をされている方は年々増加しています。また、近年は大学や専門学校でも拡大視野のツールが取り入れられています。このことから、数年後にはルーペやマイクロスコープを使用する歯科衛生士の姿はごく日常の風景となることでしょう。
 今回は、マイクロスコープ下で行った歯科衛生士業務の動画や写真なども活用しながら、明日から使えるティップスをお伝えしていこうと思います。

   講 師  歯科衛生士 髙橋規子氏
   と き  2019年7月7日(日) 午前10時~12時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士


「今、歯科界が診るべきものは?
 不正歯列、不正咬合は予防できるのか?
 筋機能矯正療法(予防型早期矯正治療)の実際」


 今、歯科界は大きなターニングポイントを迎えている。口腔の健康は全身の健康と言われ、「予防」という概念が新たな常識として認知されるようになった。メインテナンス患者を定期的に管理していくようになると、むし歯や歯周病以外の問題で悩まされることになる。そしてそのような患者の口腔内には共通する状態は「不正歯列、不正咬合」である。では、その不正歯列、不正咬合の原因はなんなのか?またそれらは予防することはできないのか?実際の筋機能療法はどんなものが有効なのか?今、歯科界が診なくてはならない対象が変わりつつある。新たに診るべき未来を一緒に考えよう。

   講 師  医療法人真稜会
 I Dental clinic院長 井上敬介氏
   と き  2019年6月16日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士


「命を守る口腔ケア
 口腔ケアの必要性と最新の手技」


 口腔ケアは単なる口腔衛生の手段であるだけではなく、高齢者のQOLの維持向上や全身疾患の予防、健康増進に向けた医療の一環と考えられるようになり、口腔ケアの普及が重要な課題となっている。我々は、口腔ケアを口腔内ケア(①『口腔ケアシステム』、②『水を使わない口腔ケア』)と口腔外ケア(③顔面マッサージ、④化粧・整容療法)に分類し、口腔ケア手技やシステムの開発および普及活動を行っている。本講演では、口腔ケアの新しい分類と『水を使わない口腔ケア』に関して、口腔ケアを行うときに必要となるポイントと手技のコツをお伝えしたい。

   講 師  国立長寿医療研究センター
 歯科口腔先進医療開発センター長 角 保徳氏
   と き  2019年5月26日(日) 午前10時~12時
   ところ  岐阜スカイウイング37 東棟4階
 岐阜大学サテライトキャンパス 多目的講義室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士


歯科スタッフ研修会

「歯科医院ではたらくスタッフのためのお仕事マナー講座」


 患者さん応対や院内コミュニケーションが大切なのは誰もがわかっていることだと思います。また、歯科医院はきわめてコンパクトで濃厚な人間関係がコンパクトなスペースでしかも長時間持続するきわめて特殊な職場環境ともいえます。
 本講演では、コミュニケーション「以前」の問題をとりあげながら、院内の「雰囲気」や「風通しのよさ」をつくるために一人一人がなにをどう考え行動していくのがいいかのヒントをお伝えしたいと思います。

   講 師  歯科衛生士、心理カウンセラー 杉元信代氏
   と き  2019年5月12日(日) 午前10時~12時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、歯科助手(受付含む)、学生


「健康寿命延伸のために歯科が果たす役割
 ~人は口からダメになる、しかし人は口から再生する」


  *人は口からダメになる しかし人は口から再生する
  *病院と歯科の連携 ―訪問歯科診療を通して
  *噛むことの重要性 *健康のポータルサイトとして
  *地域における健康づくり運動
  *オーラルフレイル予防のための提案
  *実演 ―ピロピロ、オランピック

   講 師  利根歯科診療所(群馬県) 所長 中澤桂一郎氏
   と き  2019年4月21日(日) 午前10時~午後1時
   ところ  大樹生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、
 医師、看護師、医療・介護関係者


「頑張らなくても口腔の健康格差を縮める仕掛け」


 今回は「歯の萌出直後から始めるフッ化物配合歯磨剤の効果的な使い方」、「歯根面う蝕の予防としてのフォームやゲルといった新しいフッ化物歯面塗布の術式」さらには「厚生労働省のガイドラインに基づくフッ化物洗口事業」の新たな展開など、カリエスリスクに応じたフッ化物の局所応用法を中心に、健康格差縮小の観点から、地域保健および診療所における、小児から成人・高齢者までのライフステージに対応した、エビデンスに基づく科学的な実施方法とそのう蝕予防効果の話をさせていただきます。さらには、チタン、ポーセレン、コンポジットレジンといった歯科材料とフッ化物応用の問題点や「反フッ素運動」にみるようなフッ化物をめぐる誤解への対処法も考えてみたいと思います。

   講 師  東京歯科大学衛生学講座 教授 眞木吉信氏
   と き  2019年3月17日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士


「難治化させない歯内療法」


 一般開業医であれば、歯内療法を行わない日はないと思います。中には難治化してしまい術者も患者も疲弊してまったり、逆に保存の可能性がある歯を抜歯してしまうこともあるかもしれません。今回の講演は症例を見極める診査診断の実際と、どのような治療法を選択するかの意思決定、実際の治療に際して科学的根拠に基づくアプローチにより難治化させない歯内療法を中心にお話しさせていただきます。

   講 師  ひので歯科医院院長 高橋宏征氏
   と き  2019年2月3日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師


医科歯科合同研究会

「医科歯科が連携する皮膚疾患」


 歯科治療で金属アレルギーの診断が医科(皮膚科)に求められています。また、皮膚科疾患においても、歯科治療を必要とする症例があります。しかし、相互に連携が図れているとは言い難いのが現状です。歯科および医科(皮膚科)が連携診療を行う上で必要な知識や情報を共有することが求められています。
 お互いの医療を知るきっかけとなることを願って、本研究会を開催いたします。

   講演1 「その皮膚疾患、歯科治療で治るかも?」
   講 師  おしむら歯科(名古屋市) 院長 押村 進氏
     おしむら歯科(名古屋市)    押村憲昭氏
   講演2 「歯科皮膚科連携のために
 これだけは知っておきたい皮膚科の知識」
   講 師  藤田医科大学医学部
 アレルギー疾患対策医療学講座 教授 松永佳世子氏
   と き  2019年1月20日(日) 午前10時~12時30分
   ところ  じゅうろくプラザ 5階中会議室
   対 象  医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、
 その他医療関係者

歯科研究会(2018年開催報告)

「歯頚部の欠損、患者さんにどう説明していますか?
 ― ブラッシング、酸、咬合、犯人は誰だ? ―」


 非う蝕性歯頚部歯質欠損(Non-carious cervical lesion、以下NCCL)は、日常臨床で遭遇する頻度の高い硬組織疾患である。しかし、卒前・卒後に系統的な教育を受ける機会が少ないため、断片的な情報や個人的経験にもとづいて診断・対応が行われていることが多い。本講演では、多因子性疾患であるNCCLの各要因(磨耗、酸蝕、アブフラクション)について、科学的根拠をベースに多くの症例を交えて解説する。

   講 師  黒江歯科医院院長 黒江敏史氏
   と き  2018年11月25日(日) 午前10時~午後1時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士、学生


歯科スタッフ研修会

「う蝕かTooth wearか ― その喪失を止めろ! ―」


 Tooth wearとは歯を使っていることで生じる歯質の喪失のことで、酸蝕、咬耗、摩耗などです。日本での酸蝕症患者は4人に1人。毎日の診療でTooth wear患者を診ているはずです。う蝕も酸蝕も重症になるまで自覚症状はない。その始まりに気づき止めるのは私たちです。カリオロジー最新情報からTooth wear最前線。
 明日から歯を見る目が必ず変わります。

   講 師  歯科衛生士 井上 和氏
   と き  2018年10月28日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科衛生士、歯学系学生、歯科医師


「ペリオ治療はバイオロジー」


 歯周病のバイオロジーを知れば、最新の無駄の無い確度の高いペリオ治療ができます。今回は次の項目についてお話しします。
1.歯周病のバイオロジー:なぜ歯周病は起こるの?
2.歯周治療のバイオロジー:目標はポケットを浅くすることですか?
3.歯周管理のバイオロジー:できる衛生士をだれが育てる?
4.感染性歯周炎と不潔性歯周炎のバイオロジー:目標は100%磨き?
5.口臭のバイオロジー:口臭は臭いだけ?
6.病巣感染のバイオロジー:えっ?この病気、口が原因?
7.患者指導もバイオロジー:合点がいけば人は動く!
 歯科衛生士さんにもお聞き頂き、明日からの歯周治療に役立てて頂ければ幸いです。

   講 師  大阪大学大学院歯学研究科長・歯学部長 天野敦雄氏
   と き  2018年9月9日(日) 午前10時~午後3時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、歯学系学生


「食べる機能とそれを操る脳のしくみ」


 食べることは、食欲が生じ食物を求めることから始まります。食物は口に運ばれ、咀嚼で食塊とした後、嚥下で食道へと送り込まれます。この日常何気なく行われる咀嚼・嚥下も、脳の機能が低下した人や、口腔や咽頭に障害のある人では簡単ではありません。健常者はこれらの動作を特に訓練し獲得したのではなく、乳児から成長する過程で学習した結果です。高齢社会を迎え人間らしく生きるために口から自力で食べることが重要であると広く認知されてきました。今回は食べる機能とそれを操る脳のしくみについてお話します。

   講 師  東京歯科大学口腔科学研究センター 客員教授
 東京歯科大学短期大学 教授・副学長   山田好秋氏
   と き  2018年7月1日(日) 午前10時~12時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、学生


「歯科医療従事者として知っておきたい
  食や栄養に関する知識」


 医療従事者であるあなたは、健康でいるための食事、病気にならないための食事について考えたことがありますか?どれだけ「考えて食べる力」持っていますか?近年では、食事が偏っていたり、暴飲暴食をしていたり、朝食や昼食を抜くなどして長時間食べなかったり、間食に嗜好品を沢山食べていたりなど、普段の食生活が乱れている患者さんが増えています。患者さんだけでなく、医療従事者自身が食生活の乱れが原因で健康を害したり、病気の一歩手前の未病の状態にあるケースも少なくありません。あなたが患者の立場なら、不健康で自分の管理すら出来ていない歯科医師や歯科衛生士に診てもらいたいと思いますか?

   講 師  歯学博士 久野 淳氏
   と き  2018年6月10日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、歯科助手


歯科スタッフ研修会

「歯周基本治療からSPTにおける歯科衛生士の役割」


 日本成人のおおよそ77%が罹患している歯周病、患者さんを含め、歯科医師や歯科技工士、(さらに受付や歯科助手)とともにチームで治療に臨むことが望ましく、その中にあって基本治療からメインテナンスまで患者さんに関わる歯科衛生士の役割は、大きいと思います。
 今回は、まず基本的な歯周病の原因や治療を難しくするリスクファクターを改めて捉え直し、どのように取り組んでいるのかを臨床経験を通して、歯科衛生士の立場から、お話ししたいと思います。

   講 師  歯科衛生士 村上恵子氏
   と き  2018年3月11日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士


「発達障害児・者の歯科治療と訪問歯科診療
  日常診療におけるアドバイス」


 滋賀県大津市で開業以来26年間、発達障害、脳性麻痺、筋ジストロフィーなど様々な原因で障害を持つ方の歯科治療を行っています。また、在宅療養をされている方に対しては訪問歯科診療を実施しています。それぞれに異なった疾病の影響を受けて起きる口腔機能の問題に対応しています。平成27年版障害者白書によると身体障害者は年々増加していると報告され障害者歯科治療、訪問歯科診療に対するニーズが高まっています。当院で実践している発達障害者の歯科治療例、訪問歯科診療例をご紹介し、皆さまの日常診療の一助になれば幸いです。

   講 師  光吉歯科医院院長 光吉 平氏
     歯科衛生士 村西加寿美氏
   と き  2018年1月21日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、学生

歯科研究会(2017年開催報告)

「ぺリオのお悩み解消術 -SPTを中心に」


 歯周治療成功のカギは、継続した患者支援です。SPT(サポーティブ・ペリオドンタル・セラピー)の目的は、歯周病の2大要因である炎症と力を継続してコントロールしながら「病状の安定」を図ることにあります。SPTにより患者さんは定期的に来院されますので、治療成績を高めるためにも、安定した歯科医院経営のためにもSPTは重要な治療オプションとなります。

   講 師  東京医科歯科大学臨床教授 内山 茂氏
   と き  2017年11月26日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、学生


「インプラント治療とはいったい何か?
    また何がどこまでできるのか?」
 過去36年間の治療経験を踏まえ現状を考察する


 1981年にインプラント治療を始めてからすでに36年が過ぎました。当初、この治療法には批判が多く、ほとんどの歯科大学は反対の立場でした。それが今日では歯科医師国家試験に出題されるまでに広く認められたことには、隔世の感があります。今回の講演では、長期の症例から簡単に歴史を紹介し、どのように進歩してきたかを説明するとともに、現在どこまでこの治療法で機能的、審美的問題を解決できるかを実際の症例を通して供覧したいと思います。

   講 師  日本口腔インプラント学会指定研修施設
 愛知インプラントセンター 所長 堀田康記氏
   と き  2017年10月29日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士


「歯科臨床に役立つ顎顔面成長発育」


 日常臨床では成長期の子供を持つ親から、小児歯科医や矯正医だけでなく、一般臨床医も、歯並びについてよく質問されます。しかし、説得力のある答えを提供するには、それなりの知識が必要とされます。
 一方、歯科治療においても、成人矯正はもちろんのこと、インプラントや補綴治療を行う場合であっても顎顔面の成長発育の知識は有用です。そこで本講演にて、著書『顎顔面の成長発育の基礎』の内容を中心に日常臨床に役立つ事柄についてご説明します。

   講 師  宮下矯正歯科医院 院長 宮下邦彦氏
   と き  2017年9月10日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士


「これからのう蝕処置
      ~Caries Management Pathways~」


 これからのう蝕への対応の、2つの大きな柱は個人単位での「う蝕という疾患」および、歯あるいは病変単位での進行度、活動性の診査、診断、および治療ということになる。
 「疾患」としての診査、診断とはカリエスアセスメントとコントロールである。「病変」については若年者を中心に初期う蝕病変への対応(侵襲的あるいは非侵襲的)が重要となる。
 今回の講演ではカリエスリスクと初期病変について詳しく述べるつもりである。

   講 師  医療法人伊藤歯科クリニック 院長 伊藤 中氏
   と き  2017年8月27日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、学生


「矯正用アンカースクリューを用いた
      補綴前処置としてのMTM」


 近年、矯正歯科材料の進歩は著しい。なかでも歯科矯正用アンカースクリューは新たに薬事認可され、治療法も確立されつつある。このスクリューを応用すれば、移動対象歯のみに矯正力を付加することができる。
 これによりブラケットやワイヤーを用いることなく、欠損部に対して挺出を認める対合歯の圧下や近心傾斜を整直させることができる。このことが後の補綴治療の精度を高めることは言うまでもない。
 本研究会では臨床例を中心にアンカースクリューの有効活用について述べたい。
※㈱ジーシーオルソリーによる歯科矯正用アンカースクリューの製品説明がございます。

   講 師  飯田橋矯正歯科 院長 橋本幸治氏
   と き  2017年7月16日(日) 午後1時~3時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、研修医、学生


「非定型的口腔顔面痛および顎機能障害の診断と治療
 頭頸部筋筋膜症の臨床的知見から」


 日常臨床では痛みや違和感などの多様な訴えを有するにもかかわらず、理学的な異常所見が認められないために診断困難となる症例を経験します。非定型的口腔顔面痛はその代表的な例であり、主訴と整合性の得られる現症、病歴、理学的所見が得られないために原因不明と考えられるようになります。
 本講演ではこのような診断・治療の困難な症例に対して、自験例による臨床的考察から得られた病態、診断方法、原因論、治療方法について述べてみたいと思います。
【理学的所見が認められない頭頸部の諸症状における、Forward Head Position(頭部前方位姿勢)がもたらす、延髄での三叉神経脊髄路(核)の過敏性と筋反射に対する臨床的考察】

   講 師  大垣徳洲会病院歯科口腔外科部長 神野洋輔氏
   と き  2017年6月18日(日) 午前10時~12時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、学生


「感染症としての歯周病とその治療を考える
 -医科歯科連携をふまえて-」


 歯周病は、プラークの量的増加、質的変化が生じ、グラム陰性菌を主体とした細菌が増えることで組織破壊が生じると考えられます。一方、局所の感染だけなく、免疫応答、メタボリックシンドロームと呼ばれる糖尿病や肥満、高血圧などの全身的な因子、さらに、喫煙やストレス、咬合力の問題も重要です。また、循環器疾患やリウマチ、骨粗鬆症との関連も指摘されているので、患者さんの全身状態を把握した上で治療に臨む必要があり、そのためには医科との連携が不可欠になります。上記について臨床例をふまえ、お話させていただければと思います。

   講 師  慶應義塾大学医学部教授
     (歯科・口腔外科教室) 中川種昭氏
   と き  2017年5月21日(日) 午前10時~12時
   ところ  岐阜県図書館 2階研修室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、医師、看護師、学生


「子どもの発達と口腔機能」


 発達の遅れた子供たちの特徴には様々な共通点が診られます。音や匂い触れられたり等様々な刺激に不確実に敏感だったり、筋力が弱かったり歯並びが悪かったり、ビジョンに問題があったり、おねしょを繰り返したりします。その原因の一つである呼吸や睡眠を歯科からアプローチすることで発達や改善が見られます。その論理や症例を報告させて頂きます。

   講 師  さわやか歯科院長 北村義久氏
   と き  2017年4月23日(日) 午前10時~12時
   ところ  岐阜県図書館 2階研修室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、学生


「歯内療法の質を高めるために」 【実習】


 歯内療法は見えにくい根管内で行われる繊細な処置の連続であることから、頭に描く処置のイメージと、実際の処置後の状態が異なっている可能性があります。自分の手技で、根管清掃をはじめとした基本操作がどの程度達成されているのか、こうした点を顧みて検証する必要があります。歯内療法の質を少しでも高めるために、一般開業医として何ができるのかについて、一緒に考えていただければと思います。(2016年9月11日開催の講義の「実習編」となります)

   講 師  平和歯科医院院長、
 東京歯科大学非常勤講師 阿部 修氏
   と き  2017年3月26日(日) 午前10時~午後3時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  2016年9月11日の講義受講の岐阜県保険医協会の会員


「良好な長期予後を目指した補綴治療」


 米国インディアナ大学で歯科補綴を学びました。そこで学んだ多くの事は、実は特別なことではなく基本的な知識・情報をどう臨床に応用するかという事でした。今回は、自分がアメリカそして日本で行ったケースを通じ、補綴治療を良好な長期予後に導くために必要な全部床義歯学、冠橋義歯学、インプラント補綴学について考察したいと思います。また、最近使われているジルコニアなどのオースセラミック材についても症例を提示し、その可能性を考察したい。

   講 師  大分県開業 土屋嘉都彦氏
   と き  2017年3月5日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  じゅうろくプラザ 5階小会議室
   対 象  歯科医師、研修医、学部学生・大学院生

歯科研究会(2016年開催報告)

歯科スタッフ研修会

「インプラント治療における歯科衛生士の役割」


 超高齢者社会を迎えた現在、QOLを求める患者さんの要望に伴い多くの歯科医院が「歯科インプラント治療」を取り入れるようになりました。歯科インプラントにおける歯科衛生士は、治療の利点欠点を含めた説明、術前の口腔衛生指導、滅菌消毒に関する正しい知識、患者さんに負担を与えない的確でスムーズな埋入手術の介助、感染管理に基づいた使用後の器材の処理、補綴の介助、そして長期にわたるメインテナンスとそれぞれに重要な役割があります。本日は、日常の皆様の診療を振り返りながら、「インプラント治療における、歯科衛生士の役割」について、お話をしていきます。

   講 師  歯科衛生士 阿部田暁子氏
   と き  2016年12月11日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、研修医、学生


「歯科金属アレルギーをちゃんと考える」


 1928年にFleischmannは、アマルガム中の水銀により口内炎と肛門周囲炎の症例を世界で初めて報告した。本邦では1972年中山らによる、アマルガム中の水銀による口腔扁平苔癬の症例が最初である。その後も、各国で種々の歯科金属アレルギーの症例が報告されてきた。しかし、未だに治療方法に関して整備されたガイドラインはなく、治療現場では様々な方法が提示されており、その中にはエビデンスに乏しく不適切なものも少なくない。今回、歯科金属アレルギー治療についてちゃんと考えてみたい。

   講 師  高歯科医院 院長 高 永和氏
   と き  2016年12月4日(日) 午前10時~12時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、研修医・学生


医科歯科合同研究会

「口腔感染症でつながる医科と歯科
 ~糖尿病から震災後肺炎まで~」


 口腔と全身は、齲蝕や歯周病などの口腔感染症を通して、密接に繋がっています。歯科医院における慢性歯周炎の治療は、将来やって来るであろう糖尿病発症の運命から、目の前の患者さんを救うことにつながりますし、東日本大震災で世界的に注目されることになった震災後肺炎もまた、専門的口腔ケアで発症を防ぐことができる好例と言えます。
 口腔感染症が全身に与える影響、そして専門的口腔ケアの意義を医科や国民が理解した時、人々に“健口と健幸”が訪れることでしょう。

   講 師  にしだわたる糖尿病内科院長 西田 亙氏
   と き  2016年11月6日(日) 午後2時~4時
   ところ  ふれあい福寿会館 3階中会議室
   対 象  医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士、
 その他医療関係者


「EBMと口腔外科の真実
 エビデンスの考え方から、エビデンスでないことまで」


 EBMとは何か、その考え方、特にエビデンスとは何かについて学びます。
 そして、埋伏智歯と顎関節症などを、その考え方で紹介します。少し、診療ガイドラインや口腔顔面痛の話もあります。最後に、糖尿病と歯周病のエビデンスを考える事で、真実のEBMを体験します。

   講 師  国立病院機構豊橋医療センター
        歯科口腔外科医長 湯浅秀道氏
   と き  2016年10月2日(日) 午前10時~午後1時
   ところ  ふれあい福寿会館 3階中会議室
   対 象  歯科医師、研修医、学部学生・大学院生


「歯内療法の質を高めるために」 【講義】


 歯内療法は見えにくい根管内で行われる繊細な処置の連続であることから、頭に描く処置のイメージと、実際の処置後の状態が異なっている可能性があります。自分の手技で、根管清掃をはじめとした基本操作がどの程度達成されているのか、こうした点を顧みて検証する必要があります。歯内療法の質を少しでも高めるために、一般開業医として何ができるのかについて、一緒に考えていただければと思います。

   講 師  平和歯科医院院長、
 東京歯科大学非常勤講師 阿部 修氏
   と き  2016年9月11日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  ふれあい福寿会館 3階大会議室
   対 象  歯科医師、研修医、学部学生・大学院生


「患者に評価されるコンポジットレジン修復
 -最新の理論と臨床テクニックの実際」


 コンポジットレジンの適応症は、前歯の小窩洞のみならず、歯冠破折などの比較的大型窩洞や臼歯部咬合面あるいは隣接面を含む窩洞などへも適応範囲が拡大している。これまで間接修復に頼っていた大型の欠損窩洞でも、コンポジットレジンシステムを用いることで即日修復が可能となった。
 本講演においては、大きな話題となっている光重合型コンポジットレジンについて、歯質接着に関する基礎的事項ならびにコンポジットレジン修復における最新情報とその臨床応用について、臨床テクニックを中心として解説を加える予定である。

   講 師  日本大学歯学部歯科保存学教室
        修復学講座 教授 宮崎真至氏
   と き  2016年8月21日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、研修医、学生


歯科スタッフ研修会

「マイクロスコープでこんなに変わる!
 歯科衛生士の臨床スタイル」


 マイクロスコープ導入で、これまで見えていなかったものが見えるようになり、私の臨床は大きく変わりました。さらに、これまで小さな1本の歯に起こっている小さな病状であるが故、患者様にお見せできなかった症状。これも拡大映像を使用しての説明が可能になったことで、患者様にすぐに理解してもらえるようになりました。マイクロスコープの存在で、歯科衛生士の臨床も患者様の当院への信頼度も大きく変化したのです。
 今回の講演では、マイクロスコープを使用した臨床の有効性を存分にお伝えしたいと思います。(講師より)
★講義のなかでマイクロスコープを実際に体験できます(協力:株式会社ヨシダ)

   講 師  歯科衛生士 大野真美氏
   と き  2016年7月10日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、研修医、学生


「顎関節症と力のコントロール -TCHを中心に」


 顎関節症は、顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節雑音、開口障害を特徴とする筋骨格系の疾患であり、顎関節や咀嚼筋に加わる“力”を効率よくコントロールすることは、治療における重要なポイントになってきます。
 今回の講演では、顎関節症という疾患に対する正しい考え方と、“力”の中でも覚醒時ブラキシズム、特にTCH(Tooth Contacting Habit)に焦点を当て、その正しい解釈と、効率のよいコントロール法について説明させていただきます。
★患者指導のデモンストレーションを取り入れ、解説します。

   講 師  東京医科歯科大学
 口腔顔面痛制御学分野 講師 西山 暁氏
   と き  2016年6月12日(日) 午前10時~午後1時
   ところ  三井生命岐阜駅前ビル 6階会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、研修医、学部学生・大学院生


「医食同源
 -生化学と臨床栄養学からアプローチする予防歯科」


 歯科的トラブルを防ぐためにコントロールする必要があるものは、4つ。プラークコントロール、pHコントロール、モイストコントロール、フォースコントロール。最初の3つはまとめて唾液によるコントロールとも言えます。唾液の問題と、力の問題。この2つを中心に歯科的トラブルを見直してみると、歯磨きだけでは解決できなかったことへの対応法のヒントがみつかります。
 ここに深く関係するものが「食事」です。我々歯科医は「消化管の最上流である口」を司っていますから、食事についても詳しくあるべきだと考えています。
 昔から『医食同源』と我々は言っています。この考えを科学的根拠とともに予防歯科に取り入れていくことで、知的で有意義な予防歯科が実現できるでしょう。

   講 師  ブレス・デザイン デンタルオフィス 院長 吉岡秀樹氏
   と き  2016年5月22日(日) 午後1時~4時
   ところ  多治見市学習館 5階学習室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、研修医、
     学部学生・大学院生


「歯周病の基礎を知る」


 歯周組織における治癒の重要なポイントは、 (a)歯周治療後歯根面に形成された上皮性付着は結合組織性付着によって置き換わる、(b)長い付着上皮は臨床的には安定した治癒形態である、 (c)4-METAレジン(スーパーボンド)は歯周外科に有用である、ことである。
 本講演にて、①クリーピングアタッチメントの機序は? ②歯周組織破壊の主因は力か?感染か? ③歯周ポケットはどのように形成されるのか? ④BOP(Bleeding on Probing)は何を意味するのか? ⑤ルートプレーニングはどこまでやればいいのか?などの臨床の疑問にわかりやすく答えたい。(講師より)
 ★日々の診療で経験する症例に対して下野先生にコメントをいただく、《臨床の疑問に基礎が答える》セッションの時間を予定しています。

   講 師  東京歯科大学名誉教授 下野正基氏
   と き  2016年5月8日(日) 午前10時~午後4時
   ところ  ふれあい福寿会館 3階大会議室
   対 象  歯科医師、歯科衛生士、研修医、学部学生・大学院生