Contents
Home 
会長挨拶 
保険医協会とは 
医療制度改善 
協会の主張 
診療報酬改定 
医科研究会 
歯科研究会 
その他の行事 
保団連の書籍 
役員一覧 
事務所ご案内 

保険医新聞2月号主張

第42回定期総会に是非ご参加ください
記念講演「医療事故調査制度のその後と問題点」
    若手医師・歯科医師、病院管理者はぜひ!
 会員の皆様におかれましては日夜、地域医療に孤軍奮闘されておられますことに敬意を表しますとともに、様々な署名やアンケートにご協力くださり厚く御礼申し上げます。待合室キャンペーン2018「みんなで ストップ!患者負担増」のクイズハガキの応募数は約2600人、署名は約1万3847筆を数えております。一般市民も現在の医療制度に対して疑問をもっている証であり、我々も今以上に正しい医療政策を訴えていく所存であります。

 さて、平成31年2月24日(日)午後1時半よりグランヴェール岐山にて岐阜県保険医協会第42回定期総会が開催されます。

 今回の総会の記念講演には、医師であり弁護士でもある北浜法律事務所の長谷部圭司先生をお招きします。

 医療事故調査制度が始まって3年が経過しました。この制度は、医療事故が発生した医療機関において院内調査を行い、その調査報告を第三者機関(医療事故調査・支援センター)が収集・分析することで再発防止につなげるための医療事故に係る調査の仕組みです。本制度の目的は、医療の安全を確保するために医療事故の再発防止を行うことであり、責任追及を目的としたものではありません。岐阜協会ではこの制度が始まる前より「医療者への懲罰ではなく、医療事故の減少に資する内容になること、公的な医療事故補償制度を創設し連動させること、現場の視点に立たない医療安全の専門家や法律家の判断ではなく、現場の医療を尊重し医療界の自立と自律を保障すること」を訴えてきました。しかし予想どおり、責任追及の場、調査対象者の人権侵害になってしまっており、十分に理解されている状態ではありません。

 長谷部先生は弁護士として訴訟や紛争解決の他、医療機関内の問題に対し、医療事故を防ぐには、「初動行動」が大切であると訴えておられ、メールや電話で迅速なアドバイスを行っておられます。「医師はやめたら医師ではなくなる」と考えて、週に3回の外来や週1、2回の当直・救急業務もされており、現場の医療の立場での発言をされています。講演では、医療事故調査制度への理解を深め、本制度を法律にそって正しく運用する方法と具体的事例についてもご講演いただきます。先生は「訴訟に強い!カルテ・看護記録の書き方」「判例を踏まえた『インシデント発生時の記録』の書き方」「病院における法律問題への対処」など日常診療に役立つ著書も多数執筆されておられ、日常診療の参考になるお話をしていただけると思われます。

 開業医師・歯科医師の先生は勿論、病院の院長先生、管理責任者の先生、若手医師の先生、事務担当者、管理者の皆様など幅広いスタッフの皆様の参加をお待ちしております。記念講演のみ(午後3時より4時半)のご参加でも構いません。ご参加希望の方は協会までお問合せください。

(2019-02)