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保険医新聞9月号主張

クイズと署名で「みんなでストップ!患者負担増」
 協会は秋から「患者負担を増やさないことを求める請願」(通称「みんなでストップ!患者負担増」)の署名活動に取り組みます。

 国の計画では、さらなる社会保障の給付抑制、患者負担増があらゆる世代をターゲットとしており、受診時定額負担や薬剤の自己負担引き上げなどが計画されています。最も重要と考えております項目が75歳以上の窓口負担を原則1割から2割にする計画が進んでいることであります。協会・保団連で取り組みました受診実態調査において窓口負担が高額なため医科で4割、歯科で5割を超える医療機関で受診抑制を経験しているとの結果がでました。今回計画されております75歳以上の窓口負担を原則1割から2割にする計画が実行されますとさらに大きな受診抑制がかかることは明白です。高齢者が受診を控えることによる症状の重症化や合併症の併発が心配されます。

 今までに先生方にご協力いただきました署名活動は確実な成果を獲得しております。「改革集中期間」とされる2016年度、2017年度において当初、財務省等が描いていた社会保障改悪のシナリオに対して「受診時定額負担」や「薬剤の自己負担引き上げ」などは先送りになり、「70歳以上の高額療養費制度の限度額引き上げ」や「入院時の居住費負担の引き上げ」などは負担増の対象や引き上げ幅が圧縮された形で実施されます。政府(特に財務省)の思惑通りには進んでおらず、このことは正に会員の先生方、協会と保団連の奮闘の賜物であります。国民の世論の力で厚労省の社保審・医療保険部会で合意を得られない状況を作り出すことができたことが勝因です。

 今回の署名活動はクイズハガキと一緒に取り組みます。現在の医療情勢をクイズで学び回答することによって豪華景品が当たる可能性がある大好評の企画で、クイズハガキを行っていただいた後に署名を行っていただきますと大変効果的です。お忙しい先生方は待合室にクイズハガキと署名用紙を置いていただくだけでも結構です。スタッフからお声掛けしていただけましたらさらに効果的だと思います。余裕がありましたら先生から「大事な署名です。明るい未来のために一緒に頑張りましょう。」とお声掛けいただきますれば、医師と患者の信頼関係はますます強くなるものと思われます。

 協会は総力を挙げて今回の署名運動に取り組む決意です。県民にとって大切な事柄を分かり易く理解できる内容となっております。ご理解の上、是非とも絶大なご協力のほどよろしくお願い申し上げます。クイズハガキ、署名用紙や署名用紙入りポケットティッシュなどをどしどし協会まで追加注文依頼をして下さい。送料は無料です。心からお待ちしております。

(2018-09)