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今こそ医師・歯科医師の「力」を一つに合わせよう
この岐阜県保険医協会の機関紙「岐阜県保険医新聞」を初めて手に取られた方もおられるかもしれません。当機関紙は月1回発行しておりますが、毎年4月号と9月号は未入会の方にもお届けしている「協会PR号」となっています。日々患者さんと触れ合いながら懸命に診療をしておられる先生方に、「今医療現場に何が起ころうとしているのか」、「どうしたら希望ある医療制度に変えていけるのか」、「何か困ったときに助けてくれる手段はないのか」、それを知っていただくための媒体として、協会が力を入れて作っているものが、この機関紙となります。
当協会には、同じく開業医を中心とした医療団体である県医師会・県歯科医師会と重複して加入されている先生方も非常に多いのですが、我々は「現場の声」を政治の場に直接伝えることを非常に大切なことととらえ、診療報酬改定や様々な制度改正があるごとに、先生方へのFAXアンケートに取り組んでいます。
また署名活動も重視しており、集まった署名は月1回行われている全国保険医団体連合会(全国の保険医協会の連合体)の「国会行動」にて、直接国会議員に手渡しています。
また協会は先生方の安全安心な生活を支えるために、共済活動にも力を入れています。「仲間を助け合う」という意味で、協会の中心的な活動の一つです。ぜひご利用いただければと思います。
近年、我々医療者と患者さんを取り巻く環境はどんどんと悪くなってきています。6回連続の診療報酬の実質マイナス改定、患者さんの負担の増加、特に最近では後期高齢者の窓口負担2割化や、マイナ保険証の強制があっという間に行われました。今国会では高額療養費制度の自己負担額の大幅改悪もあわや成立するところでしたし、次年度には4兆円もの医療費削減を自民党、公明党、日本維新の会が合意しています。医療崩壊がさらに加速しかねません。また歯科の分野では保険診療の制度改悪が先行して行われましたが、今医科の分野においても同じことが起きつつあります。現場を知り実情を知る先生方の意見と行動が、今ほど必要な時代はありません。ぜひ当協会を通じて「力」を結集しましょう。
(保険医新聞「主張」 2025-4)