会長あいさつ

2024年12月20日

「診療報酬の大幅引き上げ」を目指して

岐阜県保険医協会
会長 永田正和

 残暑お見舞い申し上げます。暦の上では秋とはいえ、なお暑い日が続いていますが先生方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

 物価高騰、医薬品不足、感染症対策、診療報酬の不合理、保険請求の複雑さなどある中、地域医療にご奮闘されておられますことに心から敬意を表します。また、日頃より署名、アンケート、研究会など協会活動にご尽力いただき感謝いたします。

 ところで政府は、6月に「骨太の方針2025」を閣議決定しました。その中には密室でおこなわれた三党合意による医療費の年間4兆円を削減するメニューも盛り込まれています。多くの医療機関は物価高騰による経費の増加、賃上げなどで経営が大変厳しくなっております。今後、OTC類似薬の保険外し、スイッチOTC化の加速、11万床の病床削減、電子カルテの普及100%実現などが計画されています。また、外来管理加算、生活習慣病管理料の見直しなども検討しています。なぜ国は、我々の収入を減らしてまで社会保障費を下げようとするのでしょうか。これでは医療機関はもちません。当協会は医療機関の現状を粘り強く、国に訴えて参ります。暑い夏がますます熱くなってしまいます。

 引き続き「現行の保険証の存続」、「診療報酬の大幅引き上げ」、「患者負担増阻止」、「保険でより良い歯科医療」、「医科歯科連携」などを重点に活動して参りますので、ご指導・ご協力のほどお願いいたします。

(2025年8月、銷夏特集号でのご挨拶)