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第43回定期総会を開催
国民医療を守る運動の推進を
  新会長に竹田智雄氏を選出
 2月23日、ホテルグランヴェール岐山で第43回定期総会を開催した。新型コロナウイルスによる感染症が心配される中での開催で、記念講演講師・浜矩子氏の来岐が叶わず、記念講演は講師を変更しての開催となったが、予定した議案はすべて承認され、無事、新年度へのスタートを切ることができた。

新年度方針を決定。すべての議案を承認


 総会は、手指消毒薬、マスクを入り口に配置するなど感染対策を行った上で開催した。当初参加申し込みをいただいていた人数を大きく減らしての開催となったが、それでも議事には31人の参加があり委任状と合わせて総会は成立した。
 全体の司会は篠田副会長が務め、物故会員への黙祷を捧げたのち、会長挨拶、来賓紹介、来賓挨拶へと進行した。祝電・メッセージも紹介し議事に移った。
 議事は郡上市の松本俊廣先生が議長を務め、総会が成立していることを宣言し、議事に入った。
 2019年度のまとめを踏まえた2020年度方針は加野副会長が提案、決算・予算の提案は柴田副会長が行い、それぞれ承認された。会計監査報告は市橋監事が行った。
 役員改選について河合副会長が提案した。フロアから候補者の一人について「適任ではない」との動議が出され、協議した。協議の中で、執行部を代表して浅井会長が役員選考の経過を述べ理解を求めた。採決の結果、動議は否決され、新年度役員の提案は承認された。
 決議案は永田副会長が提案し承認された。
 議事終了後、浅井会長から今回退任される市橋悟監事と藤井勝朗理事へ感謝状と記念品が贈呈された(成瀬正治理事も退任される。当日はご欠席)。市橋監事は32年、藤井理事は26年、成瀬理事は10年の長きにわたり様々な任務を果たされた。

竹田新会長が語る保険医運動の展望


 記念講演の時間は、浜矩子氏に代わり新会長に選出されたばかりの竹田副会長が「情勢報告及び保険医運動の展望」について講演した。
 司会は河合副会長が務めた。講演に先立ち、浜矩子氏のメッセージを浅井会長が代読して紹介した。丁寧なお詫びの言葉とともに保険医協会に対する期待が述べられていた。
 記念講演は149枚のスライドを示しながらテンポよく進められた。講演後の意見交換も活発に行われ、参加者から「医療界で問題になっている事柄が整理して理解できた」などの声が聞かれた。

少人数ながら和やかに懇親会


 4時半から懇親会を開催した。参加人数は例年に比して少ないものの、来賓のご挨拶、新役員が抱負を語るなど、それぞれのスピーチに拍手が送られ和やかに交流を深めた。司会の稲葉理事は自らギターを弾き、替え歌を披露した。新・旧会長もそれぞれ挨拶し、浅井会長には労いの、竹田新会長には激励の拍手が寄せられた。




記念講演「情勢報告及び保険医運動の展望」


岐阜県保険医協会
副会長 竹田智雄
 総会記念講演には、同志社大学大学院教授の浜矩子氏を予定していたが、昨今のコロナウイルスの影響等により中止となり、代わりに岐阜協会の竹田智雄副会長より、医療情勢の報告と保険医運動の展望について講演いただいた。
 竹田副会長は講演の中で、保団連や岐阜協会が取り組む医療政策についてわかりやすく説明し、超高額薬価問題、マイナンバーカードの問題点、医師・歯科医師の働き方改革、社会保障の財源論など、非常に多岐に渡って保険医運動について語られた。
 特に働き方改革については、医師不足解消のための計画的な養成とそれに伴う診療報酬拡充の必要性を訴え、財源についても、税の負担を応能負担に戻せば、消費増税に頼らなくても確保可能と熱弁された。

(岐阜県保険医新聞2020年3月10日号)