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診療報酬引き上げ、患者負担軽減求める署名にご協力を
 協会は9月18日にFAXで「診療報酬引き上げと患者窓口負担の軽減を求める医師・歯科医師要請署名」への協力を呼び掛けた。その日のうちに85人、3日間で約150人の協力があり、反響が大きい。署名用紙はその後、月刊保団連10月号に同封してお送りした。まだご協力いただいてない先生は10月中にぜひご協力ください。

 要請署名は、診療報酬の引き上げは「患者さんへのより良い医療」のために譲れないと訴え、同時に、患者さんが安心して受診できるよう「患者窓口負担の軽減」をと要求している。
 要請署名に記入いただいた「私の一言」を読むと、OTC医薬品の保険外しへの関心が高く「知識不足や誤った薬の選択で病気の重症化が懸念される」「かえって医療費増になる」などの指摘が多くみられた。
 健康保険組合連合会が「市販類似薬を保険適用外にすれば医療費を2126億円削減できる」などと薬剤費改革案を提言した。これらの報道に危機感を持たれた方が多かったのではないかと思われる。
 また「このままでは地域医療が続かなくなる」「病院経営に不安を感じる」と「患者さんへのより良い医療」以前に医療提供そのものが維持できるのかと危惧する一言も多くみられた。
 協会は、診療報酬の引き上げと患者負担の軽減は「車の両輪」と訴えてきた。地域医療の疲弊と患者の受診抑制は、「医療費削減」を錦の御旗にすすめられる政策によるもので、これこそを「改革」することの必要性が「私の一言」から伝わってくる。「私の一言」の一部を紹介した。お読みいただきたい。
 保団連は11月7日に国会で「診療報酬大幅引き上げ、患者負担増中止を求める集会」を開くので、それに参加し、先生方のご署名を連名にし、私の一言も添えて、関係省庁、岐阜県選出国会議員等に提出する。
 なお、署名は会員ではない医師・歯科医師の方からも寄せられており、励まされている。周りの先生方にもご協力をぜひ呼びかけていただきたい。

【 医師・歯科医師要請署名「私の一言」より“診療報酬引き上げと患者負担軽減の運動はとても良い。ぜひ実現してほしい” 】

保険でより良い歯科医療を求める請願署名、11月までご協力を


 9月26日、2018年度の公的医療保険給付額や窓口負担を合計した概算医療費が42兆6千億円だったと発表された。この中で歯科は3兆円(7%)であった。調剤が7兆5千億円(17.6%)で、残りの約32兆円が医科(入院・外来)である。
 保険でより良い歯科医療を求める請願署名では「歯科医療の充実に必要な費用は、国の責任で確保してください」と請願項目に掲げている。歯科の総枠拡大がぜひとも必要だからである。
 請願署名は、11月28日に国会で開催される署名提出集会で国会に提出する。11月まで引き続きのご協力をお願いいたします。

(岐阜県保険医新聞2019年10月10日号)