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澤田氏は鉄砲ばかりでなく刀剣、医学資料、和時計など戦国時代、江戸時代の様々な蒐集品をお持ちだが、その中から3メートル近い火縄銃やエレキテルの復元品など50点以上の品物を大阪から運んでこられ、間近に見せていただいた。 講演の中で、日本人は種子島の鉄砲伝来で、鉄のパイプやネジなどを初めて見たが、瞬く間に製作技術を開発した。単なるコピーではなくオリジナルを開発する能力は日本人の特徴であると、当時からの日本の高い技術力を紹介された。大垣鉄砲隊の隊員の方も衣装を身に着けて登場し、火縄銃の撃ち方などデモンストレーションをして楽しませていただいた。 講演の最後には、参加者全員が展示物に近づいて自由に拝見させていただきながら澤田氏による解説をお聞きすることができた。 長年の研究・調査に基づく興味深いお話と、実際に資料を拝見でき、楽しい講演会であった。 (岐阜県保険医新聞2017年3月10日号) |