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保険医新聞2月号主張

第44回定期総会を開催
 -誰にでもやさしい医療を-
 会員の先生方におかれましては日夜、コロナ禍のもと地域医療に孤軍奮闘されておられますことに敬意を表します。昨年から引き続くコロナが猛威を振るっています。秋からの第3波は全国に広がり、新規感染者数が6000人、重症者数が1000人を超える日もあります。1月14日には、岐阜県も国の緊急事態宣言の対象区域に指定されました。中濃圏域のコロナ病床の使用率が一時100%に達するなど、医療崩壊も現実味を帯びています。政府は「骨太の方針」で医療・社会保障費の自然増の抑制を掲げ、所得200万円以上の75歳以上の窓口負担の2割への引き上げ、国保料の大幅増につながる自治体独自の補助廃止、要介護1・2の生活援助を介護保険給付から外すなど、一連の医療・介護負担増を進めようとしています。コロナ禍で生活・事業の困難が増す中、医療・社会保障の削減・抑制に固執する姿勢は極めて問題です。当協会として、保健所の増員・増設、公立・公的病院の再編・統合の中止など抜本的な見直しを訴え、マイナンバーカードの保険証利用、スイッチOTC薬の大幅な拡大・保険外しなどにも引き続き反対していきます。

 当協会では、「マスク・消毒用アルコールの供給不足に関する緊急アンケート」、「新型コロナウイルス感染拡大の影響に関する緊急アンケート」、「診療報酬改定についてのアンケート」、「COVID-19における抗原検査およびPCR検査のアンケート」、「インフルエンザワクチンに関するアンケート」を行いました。今後もアンケートをもとに、国、行政に会員の声を要請してまいります。また、歯科医療において金パラ問題や「保険でよりよい歯科医療」を求める運動を引き続き継続し、診療報酬の引き上げを要請していきます。

 さて、来る2月28日(日)に岐阜県保険医協会第44回定期総会がホテルグランヴェール岐山にて開催されます。2020年度の活動総括、2021年度の活動方針、会計報告などがなされ、今後の活動を決定いたします。記念講演には地元出身の公立陶生病院感染症内科主任部長の武藤義和先生に「COVID-19から1年 現場における思いと経験」と題して講演いただきます。コロナの最前線で活躍しておられる先生なので日常診療に大変参考になる講演と思われます。コロナ禍ではありますが、感染症対策など臨機応変に対応してまいりますので是非ご参加のほどお願いいたします。

 そして、今年は岐阜の地で第36回保団連医療研究フォーラム(医療研)がメインテーマを「生き生きと保険医が働くために~コロナ禍を乗り越えて」と題して、9月19日(日)、20日(月・祝)に長良川国際会議場・都ホテルで開催される予定です。名古屋大学名誉教授の小島勢二先生に「小児がん患者を取り巻く環境と超高額薬剤問題」と題した記念講演と、女優の竹下景子さんとの対談を予定しております。多くの先生方のご参加、お力添え、ご協力をお願いします。

 今年は、衆議院選挙が予定されております。我々のめざす誰にでもやさしい医療を粘り強く訴えていきましょう。

(2021-2)