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保険医新聞10月号主張
クイズで考える私たちの医療
待合室から医療費負担軽減の運動を
岐阜県保険医協会では10月から「クイズで考える私たちの医療2017」(クイズチラシ)を用いて待合室から医療費負担軽減の運動を広める運動を展開いたします。2016年は、岐阜県の281医療機関の協力で2037通のご応募を頂きました。待合室で待ち時間を利用し、クイズを解きながら楽しく医療情勢を学ぶことができます。応募いただきますと豪華景品が当たるかもしれません。
昨年の応募はがきに寄せられたご意見の一部を紹介します。「介護や医療を必要としている方の負担増は長生きをするなと言っているに等しい。雇用、年金、介護、医療すべての制度を検討し、よりよい生活を継続させて明るい将来を作ってほしい。」「歯周病と糖尿病と関連あるとはびっくりしました。歯周病には注意したいです。」「とてもいい企画だったと思います。これだけニュースやインターネットで情報があふれているのに高額療養費制度など実際はよくわかっていない患者さんが多いので、理解するにはとても良いと思いました。」などです。負担増・給付削減が進行する社会保障政策がいかに人々を苦しめているかが具体的に良くわかる内容です。
「国民生活に関する世論調査(平成28年度)」によりますと、政府に求める政策のトップは「医療・年金等の社会保障の整備」が64.4%であり断然多いことが示されています。しかしながら多くの方から「社会保障は難しくてよくわからない」とのご指摘を受けます。現在進行中の社会保障削減政策を国民の皆さんにわかりやすく伝えることは、社会保障充実政策を実現するための大きな世論を形成するにはとても大切なことです。社会保障は富の再分配によって景気の好循環に大きな力を発揮します。安心安全な医療・介護・保育などを提供することは国民にとって豊かな生活を得られるだけでなく、それに携わる労働力の待遇改善につながり、経済の発展にも大きく寄与することが厚生労働白書(2012年)にも明示されています。
あらゆる世代の貧困が社会問題となっており、各種調査で「経済的な理由で必要な受診をあきらめた」方はおよそ40%を占めます。安心して受診できるために、「患者窓口負担の軽減」を求める活動は保険医協会の活動の柱です。その中で、子ども医療費助成は保険医協会の長年の運動の成果として確実に実を結んでいます。今回の「クイズで考える私たちの医療2017」をご活用いただき、社会保障充実の大きな世論形成を力強く前進させていきたいと強く願っております。会員の先生方の御協力を心からお願い申し上げます。
(2017-10)