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【抗議声明】
ロシアは即刻軍事行動を停止し、ウクライナから撤退せよ
~ロシアによるウクライナ侵攻に強く抗議し、即時撤退を強く求める~
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2月24日、ロシアはウクライナの東部地域にロシア軍を侵入させ、多くの人命が奪われている。ウクライナ各地の軍事施設やキエフ、オデッサなどの都市への攻撃を開始した。これは、ウクライナという隣国への明らかな侵略行為であり、国連憲章、国際法を踏みにじるものである。いかなる理由であれ、一方的な軍事攻撃は許されるものではない。 私たちは、ロシアによるウクライナ侵攻に対し、強く抗議する。ロシアは即刻、軍事行動 を停止し、ウクライナ領から撤退すべきである。
ウクライナはロシアとともにソ連邦を構成する国の一つであったが1991年に独立している。プーチン大統領は中世以来の歴史的な関係と一体性を主張し、同国の主権を事実上認めない立場と、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO) 加盟阻止の立場を表明しているが、いずれも侵攻を正当化する理由にはならない。
同時に、プーチン大統領は、2月19日に直接指揮した軍事演習において、核弾頭搭載可能な大陸間弾道ミサイルや極超音速ミサイルを発射し、ウクライナへの軍事行動開始にあたって、2月24日にテレビ演説で「ソ連崩壊で多くのものを失ったが、現代のロシアは世界で最も強力な核保有国の一つ」、「我が国を攻撃すれば、壊滅し、悲惨な結果になることに疑いない」と発言したことは、核兵器による威嚇そのものである。さらに、2月27日には、米欧の対応を理由に「核抑止力部隊」を厳戒態勢に移行させることを発言している。こうした核兵器で威嚇する発言は、人類にとって到底、看過できるものではない。
私たちは、生命と健康を守る医師・歯科医師の立場から、ロシアに対し、軍事行動の即刻停止、ウクライナからの撤退と平和的解決を強く求めるものである。
2022年3月17日
岐阜県保険医協会
会長 竹田智雄
協会は、先の2月24日から始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻について、抗議声明を3月17日付でマスコミ各社宛に送付した。
人々の生命と健康を守る医師・歯科医師の立場から、ロシア軍の即時撤退と今回の事態に対する平和的な解決を強く訴え、翌日の中日新聞に掲載された。 |
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