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理事会声明

【理事会声明】
核兵器禁止条約50か国批准達成を心から祝福します
 2020年10月24日、国連核兵器禁止条約の50か国への批准が達成し、発効要件が満たされたことに対し、岐阜県保険医協会は心から歓迎の意を表します。この条約は、国際法上の下で核兵器の開発、実験、生産、保有から使用と威嚇まで違法化し核兵器に「悪の烙印」を押す画期的な史上初の条約であります。この条約は90日後の1月22日に発効します。

 当協会は、ヒロシマ・ナガサキで被爆した方々が「生きている間に核兵器のない世界を実現したい」と全世界に呼びかけてきた「ヒバクシャ国際署名」に賛同してヒバクシャ国際署名岐阜県民の会に参加し、また全国の保険医協会・医会並びに全国保険医団体連合会とともに活動して参りました。国内外を問わず多くの人々がこの呼びかけを真摯に受け止め、一人ひとりが友人、知人、街頭を行き交う人々などに丁寧に訴え続けてこられました。この条約の発効要件の成立は核兵器廃絶を願うすべての人々の地道な努力の賜物であります。この条約の発効が確定したことを、被爆者の皆様をはじめ、取り組みを広げてきたすべての皆様とともによろこびたいと思います。

 私たち医師・歯科医師が携わる医療・介護をはじめとする社会保障の充実は平和なくしてはあり得ません。私たちが、活動指針として決定しております「開業医宣言」(1989)におきまして「平和への希求『人命を守る医師はいかなる戦争をも容認できない。私たちは歴史の教訓に学び、憲法の理念を体して平和を脅かす動きに反対し、核戦争の防止と核兵器廃絶が現代に生きる医師の社会的責任であることを確認する』」ことを明らかにしております。

 この条約は、批准した国だけが法的に拘束されるため世界の核保有国や日本をはじめとした核保有同盟国にはその効力は及びません。そのため、批准国を増やして「核は違法」という国際規範を広げていくことが核兵器廃絶に向けた今後の大きな課題です。日本政府には唯一の戦争被爆国として、一刻も早く、核兵器禁止条約に署名、批准し、核兵器廃絶に向けて主導的な役割を果たすことを強く要望します。核兵器廃絶の世論を広げる歩みをさらに進め、被爆者や平和を願う世界の人々と団結し核兵器廃絶を目指していくことを決意します。

2020年11月13日

岐阜県保険医協会 第9回理事会