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2022年度 県指導実施計画
集団的個別「集合形式」再開へ
 高点数個別は実施予定なし
 「2022年度県指導計画」と「2021年度県指導結果」が6月21日に東海北陸厚生局岐阜事務所から開示されたので、指導計画を中心に解説する。
 なお、新型コロナの感染状況により、指導の開催方法が変更になる場合がある。その場合は追ってお知らせする。

⇒ 追加「2022年度に実施される個別指導等の計画について」



集団的個別指導


 集団的個別指導は、医科では10月に71医療機関(うち病院7件)に対して、歯科では9月に75医療機関に対して「集合形式」で実施される(表1)。2020年度は中止となり、2021年度は「資料配付による方法」で実施されたため、集合形式での実施は3年ぶりとなる。
 集団的個別指導は、前年度のレセプト1件当たりの平均点数が指導点数(医科病院の場合は入院分が平均点数の1.1倍、医科診療所、歯科病院及び歯科診療所の場合は入院外分が平均点数の1.2倍)よりも高く、類型区分ごとの医療機関の総数の上位より概ね8%に該当する場合に対象となる(表2、表3)
 なお、2022年度に集団的個別指導を受けた医療機関であって、2023年度も高点数医療機関に該当する場合は、2024年度に高点数を理由とする個別指導の対象となる。ただし、実施にあたっては、2023年度の実施状況を見極めたうえで実施の可否を判断するとされている。
 集団的個別指導に係る自院の平均点数を知りたい場合は、東海北陸厚生局岐阜事務所(TEL058-249-1822)に確認することができる。その場合には被指導者本人が電話で照会されたい。

個別指導


 高点数を理由とする個別指導は2022年度、2023年度の2年間は実施されない。
 高点数以外を選定理由とする個別指導は、次のとおり実施される。
 医科では「再指導によるもの」(15件)、「その他特に個別指導が必要と認められるもの」(1件)の計16件、歯科では「再指導によるもの」(4件)、「情報提供によるもの」(1件)、「その他特に個別指導が必要と認められるもの」(1件)の計6件が計画されている。
 新規個別指導は、医科では2020年6月から2022年3月までに指定された43医療機関(うち病院1件)に対して、歯科では2020年5月から2022年3月までに指定された19医療機関に対して実施される。
 岐阜県では個別指導及び新規個別指導時の弁護士帯同、録音が認められているので、必要に応じて検討されたい。

集団指導


 集団指導はその種類によって、開催方法が異なる。  新規指定の医療機関に対する集団指導は「集合形式」により、医科、歯科とも7月、2023年2月に実施される。指定更新の医療機関に対する集団指導は「eラーニング」により、医科は7月、2023年2月、歯科は2023年2月に実施される。
 新規に保険医登録した医師、歯科医師に対する集団指導は「集合形式」により、医科は8月、歯科は6月に実施される。

適時調査


 適時調査は57病院に対して、「実地での調査」により実施される。2020年度は中止となり、2021年度は「各病院が自己点検を行う方法」で実施されたため、実地での調査は3年ぶりとなる。
 返還事案が発生した場合の遡及については、原則自己点検を行った2021年7月以降が対象となるが、自己点検報告が虚偽であること等が判明した場合は2020年度以前の分も対象となる。

* * *

 協会では現在、東海北陸厚生局岐阜事務所に対して、「2021年度に実施された個別指導における指摘事項」「2021年度に実施された新規個別指導における指摘事項」を開示請求している。
 開示され次第、本紙及び協会ホームページに掲載するので、ご覧いただきたい。
 また、指導に関する相談に応じているので、お気軽に問い合わせいただきたい。

(岐阜県保険医新聞2022年7月10日号)