保険医協会は現在、東海北陸厚生局岐阜事務所が行う個別指導等について、その実態と会員の意識を調査するため、アンケートを実施しています。ファックス通信に登録している医科・歯科会員が対象です。
厚労省は昨年度から、高点数以外の選定基準や、集団指導のあり方を検討しており、アンケートはこうした動きを踏まえて実施することになりました。結果は本紙で紹介するほか、行政機関への要請等に活用します。
締め切りは9月17日(火)です。まだ、ご回答がお済みでない先生は、ぜひご協力ください。お手元にアンケート用紙がない場合はお手数ですが、協会事務局までご連絡ください。
以下に、集計途中のものですが、一部を紹介します。
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アンケートの設問数は19あり、その中の一つに「個別指導又は新規指定個別指導で改善すべき事項は何ですか」という設問があります。該当するものすべてを選択する形式で回答を求めたところ、半数以上が「個別指導の選定理由を開示すべき」と回答しています(別掲)。
自由意見欄に寄せられた意見は次のとおりです。
▽当院は手術を多数施行します。手術は全て日帰り手術です。その結果、平均点数が高くなります。個別指導で事務的な細かな点を指摘されただけですが、毎回指導に出るのは困ったものです。手術に伴う点数と、一般診療による点数を区分出来ないか(平均点数で選別するのは問題です)。(医科・70代)
▽患者数が少ないと治療時間がとれるため、平均点数が上がります。患者数が多い、平均点数が高い医院とは違うと思います。患者数が多くて平均点数が高い医院を指導すべきだと思います。(歯科・40代)
▽適切な保険診療を行うことが目的であるはずが、「自主返還ありき」の個別指導になっています。例えば五年ごとに(10年ごとでもいいです)、すべての医療機関を対象とした集団的個別指導で役割は果たせると思います。(医科・50代)
▽指導ではなく、削り屋さんです。“これ書いてないから算定できません”とか、重箱のスミをほじくるようなささいな事を言い募る。診療全体の流れを指導する必要があるのでは。自分達に生きがいを見出せる指導医療官になってほしい。自分の仕事に生きがいを持っているとは思えない。(歯科・70代)
(岐阜県保険医新聞2019年9月10日号)
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