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2019年度 県指導実施計画
集団的個別指導は医科7月、歯科10月、
適時調査は55病院に計画 |
協会は東海北陸厚生局岐阜事務所に対し、2018年度指導実施結果と2019年度指導実施計画を開示請求した。本稿では、今年度の指導計画を中心に解説する。 |
集団的個別指導
医科は7月に43件
歯科は10月に50件
集団的個別指導は、前年のレセプト一件当たりの平均点数が指導点数(医科は病院の入院が平均点数の1.1倍、診療所の入院外が平均点数の1.2倍、歯科は病院、診療所の入院外が平均点数の1.2倍)より高く、類型区分ごとの医療機関の総数の上位より概ね8%に該当する場合に対象となる。ただし、前年度及び前々年度に集団的個別指導又は個別指導を受けた場合は除外される。
今年度医科は43件(3病院[前年度計画比で4件減]、40診療所[同19件減])に対して、7月に実施される。歯科は50件(同11件増)を対象に、10月に予定されている(表1参照)。類型区分ごとの平均点数、指導点数、選定件数は表2を参照されたい。今年度集団的個別指導を受けた医療機関は2020年度の実績においても、なお指導点数より高い医療機関に該当する場合は、2021年度に個別指導の対象となる。
2016年度から2018年度にかけての平均点数の推移は表3を参照されたい。
なお、医科・歯科とも東海北陸厚生局岐阜事務所に電話すれば自院の平均点数を知ることができる。知りたい先生はぜひお問い合わせいただきたい。
個別指導
新規指定 医科25件、歯科23件 その他 医科41件、歯科29件
新規指定による個別指導は、医科では2017年11月から2018年10月までに指定された医療機関を対象に25件(前年度計画比で3件減)、歯科では2017年9月から2018年9月までに指定された23件(同1件増)が予定されている(表1参照)。
医科・個別指導は41件(前年度計画と同数)予定されており、その内訳は「情報提供によるもの」(1件)、「再指導によるもの」(6件)、「高点数によるもの」(33件)、「その他」(1件)となっている。
歯科・個別指導は29件(同8件増)予定されており、内訳は「情報提供によるもの」(0件)、「再指導によるもの」(11件)、「高点数によるもの」(18件)となっている。
集団指導
新規指定、指定更新等対象に実施
医科の集団指導は7月、12月に新規指定・指定更新の医療機関を対象に行われるほか、新規に保険医登録した医師を対象に8月に行われる。また、2020年度診療報酬改定に係る集団指導が来年3月に行われる。
歯科は5月、12月に新規指定・指定更新の医療機関を対象に行われ、6月には新規に保険医登録した歯科医師を対象にした集団指導が行われている。歯科も同様に、改定に係る集団指導が来年3月に行われる。
適時調査
55病院に実施を計画
適時調査(施設基準を満たして届出を行う必要のある診療報酬項目について、届出の内容と合致するかどうかの確認及び実施状況の調査)は病院のみを対象に55件(前年度計画比で1件増)が予定されている。
適時調査の実施件数の推移は表4を参照されたい。
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協会では指導に関する相談に随時応じており、実施方法などでご不明な点があれば、お問合せいただきたい。
また岐阜県では、個別指導時の弁護士帯同や、録音も認められている。
協会は現在、昨年度行われた個別指導や適時調査で指摘された項目について整理・検討を行っており、まとまり次第、紙面で紹介する予定にしている。
(岐阜県保険医新聞2018年6月10日号)
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