Contents
Home 
医療情報 
会長挨拶 
保険医協会とは 
医療制度改善 
協会の主張 
診療報酬改定 
医科研究会 
歯科研究会 
その他の行事 
保団連の書籍 
役員一覧 
事務所ご案内 

平成30年度 県指導実施計画

集個は医科7月、歯科9月、適時調査は54病院に計画
 ご不明な点やお困りのことがあればお気軽にご連絡を
 協会は東海北陸厚生局岐阜事務所に対し、平成29年度指導実施結果と平成30年度指導実施計画を開示請求した。
 本稿では、今年度の指導計画を中心に解説する。




集団的個別指導


 医科は7月に66件
 歯科は9月に39件


 集団的個別指導は、前年のレセプト1件当たりの平均点数が指導点数(医科は病院の入院が平均点数の1.1倍、診療所の入院外が平均点数の1.2倍、歯科は病院、診療所の入院外が平均点数の1.2倍)より高く、類型区分ごとの医療機関の総数の上位より概ね8%に該当する場合に対象となる。ただし、前年度及び前々年度に集団的個別指導又は個別指導を受けた場合は除外される。
 今年度医科は66件(7病院[前年度計画と同数]、59診療所[前年度計画比で2件減])に対して、7月4日(水)に実施された。歯科は39件(同21件減)を対象に、9月に予定されている(表1参照)。今年度の歯科の集団的個別指導の対象者が、前年の60件から39件に大きく減っていることについて、厚生局の担当者は「指導大綱の規定にもとづき前年度及び前々年度に集団的個別指導又は個別指導の対象者を除外したことや指導対象者のサイクルによって多少の増減がある」と回答している。類型区分ごとの平均点数、指導点数、選定件数は表2を参照されたい。今年度集団的個別指導を受けた医療機関は平成31年度の実績においても、なお指導点数より高い医療機関に該当する場合は、平成32年度に個別指導の対象となる。
 平成27年度から平成29年度にかけての平均点数の推移は表3を参照されたい。

個別指導


 新規指定 医科28件、歯科22件
 その他 医科41件、歯科21件


 新規指定による個別指導は、医科では平成28年11月から平成29年10月までに指定された医療機関を対象に28件(前年度計画比で同数)、歯科では平成28年10月から平成29年9月までに指定された22件(同6件増)が予定されている(表1参照)。
 医科・個別指導は41件(同4件増)予定されており、その内訳は「情報提供によるもの」(1件)、「再指導によるもの」(6件)、「高点数によるもの」(34件)となっている。
 歯科・個別指導は21件(前年度計画比で同数)予定されており、内訳は「情報提供によるもの」(0件)、「再指導によるもの」(5件)、「高点数によるもの」(16件)となっている。

集団指導


 新規指定、指定更新等対象に実施

 医科の集団指導は7月18日(水)、12月に新規指定・指定更新の医療機関を対象に行われるほか、新規に保険医登録した師を対象に8月に行われる。
 歯科は5月24日(木)、11月に新規指定・指定更新の医療機関を対象に行われ、6月21日(木)には新規に保険医登録した歯科医師を対象にした集団指導が行われている。

適時調査


 54病院に実施を計画

 適時調査(施設基準を満たして届出を行う必要のある診療報酬項目について、届出の内容と合致するかどうかの確認及び実施状況の調査)は医科の病院のみを対象に54件(前年度計画比で2件増)が予定されている。  適時調査の実施件数の推移は表4を参照されたい。
 協会では指導に関する相談に随時応じており、実施方法などでご不明な点があれば、お問合せいただきたい。
 また岐阜県では、個別指導時の弁護士帯同や、録音も認められている。

* * *

「個別指導の指摘事項」「適時調査の指摘事項」を整理中

 協会では現在、昨年度行われた個別指導や適時調査で指摘された項目について整理・検討を進めており、まとまり次第、紙面で紹介する予定にしている。見落としがちな点、注意が必要な点等、日常診療の管理の注意点としてご活用いただきたい。

(岐阜県保険医新聞2018年7月10日号)