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後発品使用等に係るアンケート結果
 “一定期間後、後発品並みに”
 57%が「先発品の薬価を下げるべき」と回答
 保険医協会が8~9月に実施した「後発医薬品の使用等に関する会員アンケート」で、特許期間が切れた先発医薬品(長期収載品)の薬価を後発医薬品の薬価並みに引き下げることに関し、57.7%が「引き下げるべき」と回答し、「引き下げるべきではない」(20.4%)、「分からない」(21.9%)を上回った(図1)

後発品を使用しない
最多理由は「有効性に疑問」




 薬剤の処方について院内処方か、院外処方かを聞いたところ、「院外処方を行っている」が55.1%、「院内処方を行っている」が25.6%、「院内処方も院外処方も行っている」が19.3%となり、院外処方が半数を超えていた。「院内処方を行っている」「院内処方も院外処方も行っている」と回答した会員に院外処方にしない理由を尋ねたところ、「患者の利便性を考えて」(117件)が最も多く、続いて「薬局での患者負担が高額になるため」(69件)、「近隣に薬局がないため」(42件)、「その他」(27件)となった。
 後発品の処方については、「大いにある」が37%、「ある」が51.3%となり、「あまりない」(10.1%)、「全くない」(1.5%)を大きく引き離した。
 後発品を使用することが「大いにある」「ある」との回答者に、この疾患には先発品を使いたいといった先発品へのこだわりがあるかを聞いたところ、「ある」が43.3%、「ない」が56.7%であった(図2)。同回答者に後発品への患者の反応を聞いたところ、「大変良い」が1.1%、「良い」が60.1%、「あまり良くない」が24.6%、「悪い」が1.8%、「その他」が12.5%だった。また、同様に後発品を使用して不具合を感じたことがあるかを尋ねたところ、「多々ある」が2.8%、「ある」が43.7%、「あまりない」が46.5%、「全くない」が6.6%、「その他」が0.3%だった。
 一方、後発品を使用することが「あまりない」「全くない」との回答者にその理由を尋ねたところ、「有効性に疑問がある」(28件)が最も多く、続いて「商品名が多すぎて医療過誤が心配」(14件)、「安定供給されるか不安」(9件)、「その他」(9件)となった。
 ジェネリック医薬品軽減額通知書(先発品から後発品に変更した場合、どの程度の窓口負担金軽減が見込まれるかを示した通知書で、保険者が被保険者に送付するもの)を患者が持参した場合の取扱いについては、「対応している」が62%、「対応していない」が10%、「どちらとも言えない」(24.9%)、「その他」(3%)だった。





医薬分業「推進すべき」は27%、
「すべきでない」は41%


 後発品を今後も使用促進すべきかについては、「分からない」が40.6%と最も多く、「推進すべきでない」が33.6%、「推進すべき」が25.5%、「その他」が0.3%と続き、多くの会員が推進の方向性を判断しかねていた。
 参照価格制度(後発品の額までしか保険給付されないため、先発品と後発品の差額は患者の自己負担となる制度)の導入については、「反対」が66.6%、「賛成」が10.6%、「分からない」が22.8%となった(図3)。湿布薬を保険給付から外すことをどう思うかについては、「外すべきではない」(64.1%)、「外すべき」(17.1%)、「分からない」(18.3%)、「その他」(0.6%)となった(図4)
 医薬分業を今後も進めるべきかについては、「推進すべきでない」が41.4%、「推進すべき」が27.5%、「分からない」が31.1%だった(図5)。「推進すべきでない」と回答した会員にその理由を尋ねたところ、「患者にとってメリットがないから」が110件で最も多く、続いて「薬局だけが潤う仕組みだから」(75件)、「その他」(18件)となった。
 今回のアンケートには337人の会員から協力が寄せられ、医薬品に対する会員の意識を把握するうえで大変貴重なものとなった。今後、マスコミ、県選出国会議員等との懇談資料として活用していくことにしている。

後発医薬品に関するアンケートを終えて(医科社保部長談話)


会員アンケート詳報

数字は回答数、( )内はその割合
◆問1 先生は院内処方をされていますか、それとも院外処方をされていますか。
 院内処方をしている 86(25.6%)
 院外処方をしている 185(55.1%)
 院内処方と院外処方を両方行っている 65(19.3%)

◇問2 問1で「院内処方をしている」「両方行っている」と回答された先生にお尋ねします。院外処方にされない理由は何ですか。(複数回答可)
 患者の利便性を考えて 117
 薬局での患者負担が高額になるため 69
 近隣に薬局がないため 42
 その他 27

問3 後発医薬品を処方されることはありますか。
 大いにある 124(37%)
 ある 172(51.3%)
 あまりない 34(10.1%)
 全くない 5(1.5%)

◇問4 (問3で「大いにある」「ある」と答えた会員に)後発医薬品も処方しているが、「この薬剤については先発医薬品を使いたい。後発医薬品には変更したくない」という“こだわり”はありますか。
 ある 126(43.3%)
 ない 165(56.7%)

◇問6 問3で「あまりない」「全くない」と回答された先生にお尋ねします。その理由は何ですか。(複数回答可)
 後発医薬品の有効性に疑問があるから 28
 後発医薬品が安定供給されるか不安だから 9
 後発医薬品の商品名が多すぎて医療過誤のもとになるから 14
 その他 9

◇問7 (問3で「大いにある」「ある」と答えた会員に)先発医薬品を後発医薬品へ切り替えた場合など、後発医薬品に対する患者の反応はどうでしたか。
 大変良い 3(1.1%)
 良い 169(60.1%)
 あまり良くない 69(24.6%)
 悪い 5(1.8%)
 その他 35(12.5%)

◇問8 (問3で「大いにある」「ある」と答えた会員に)後発医薬品を使用することで不具合を経験されたことはありますか。
 多々ある 8(2.8%)
 ある 125(43.7%)
 あまりない 133(46.5%)
 全くない 19(6.6%)
 その他 1(0.3%)

◆問10 患者が「ジェネリック医薬品軽減額通知書」を持って来院した場合、対応していますか。
 対応している 204(62%)
 対応していない 33(10%)
 どちらとも言えない 82(24.9%)
 その他 10(3%)

◆問11 政府は後発医薬品の使用割合を、2020年度末までに数量ベースで80%以上にする方針です。後発医薬品の使用促進についてどう思われますか。
 使用を促進すべき 84(25.5%)
 使用を促進すべきでない 111(33.6%)
 分からない 134(40.6%)
 その他 1(0.3%)

◆問12 特許期間が切れて後発医薬品が販売されている先発医薬品について、後発医薬品の薬価までしか保険給付を行わず、これを超える分は患者負担とする“参照価格制度の導入”が検討されています。どう思われますか。
 参照価格制度の導入に賛成 35(10.6%)
 参照価格制度の導入に反対 219(66.6%)
 分からない 75(22.8%)

◆問13 特許期間が切れて後発医薬品が販売されている先発医薬品について、その薬価を後発医薬品の薬価にまで引き下げることをどう思われますか。
 先発医薬品の薬価引き下げに賛成 192(57.7%)
 先発医薬品の薬価引き下げに反対 68(20.4%)
 分からない 73(21.9%)

◆問14 湿布薬を保険給付から外すことが検討されています。どう思われますか。
 保険給付から外すべき 57(17.1%)
 保険給付から外すべきではない 214(64.1%)
 分からない 61(18.3%)
 その他 2(0.6%)

◆問15 現在中医協において、調剤報酬の抜本的な見直しとともに医薬分業のあり方についても議論が行われています。医薬分業を今後も推進すべきだと思いますか。
 推進すべき 91(27.5%)
 推進すべきでない 137(41.4%)
 分からない 103(31.3%)

◆問16 問15で「推進すべきでない」と回答された先生にお尋ねします。その理由は何ですか。(複数回答可)
 患者にとってメリットがないから 110
 薬局だけが潤う仕組みだから 75
 その他 18

 調査方法 8月21日~9月18日の期間に、FAX通信に登録している医科会員880人にアンケート用紙をFAXし、これを返送してもらう方式で行った。回答者337人(回答率38.3%)。


(岐阜県保険医新聞2015年11月10日号)