Contents
Home 
会長挨拶 
保険医協会とは 
医療制度改善 
協会の主張 
診療報酬改定 
医科研究会 
歯科研究会 
その他の行事 
保団連の書籍 
役員一覧 
事務所ご案内 

無料映画上映会「モンサントの不自然な食べもの」
遺伝子組み換え(GM)作物の落とし穴

 地域医療部は、3月29日(日)に映画「モンサントの不自然な食べもの」を岐阜県図書館・多目的ホールで上映した。参加者は市民・会員など246人。上映中、参加者は皆真剣に映画に見入り、参加者アンケートにも「GM作物やTPPに危機感を持った」「これからは表示に気を付けたい」などの感想が寄せられるなど、好評であった。

食への関心の高さを実感


 今回のモンサントの不自然な食べもの上映会は246人で席も満席状態でした。
 正直、スーパーで納豆や醤油の箱書きに「遺伝子組み換え(GM)食品ではありません」と書いてあるのを見て、その方が良いのかな、とかごに入れる位でした。キングコーン(モンサント社のトウモロコシ)を例にとると、(1)害虫がつかない(虫が食べると死ぬ)、(2)除草剤への耐性ラウンドアップ(モンサント社の除草剤)、(3)収穫量が通常の数倍(モンサント社の種、モンサント社の化学肥料)、(4)飼料(牛豚鶏等)、(5)加工食品(コーンシロップ、食用油等)。
 除草剤をまいても作物は枯れなく、農薬もいらなく、収穫量も多い遺伝子組み換え作物はこの様に、経済性にも効率性にもすぐれています。ただし、おいしい話には必ず裏があります。
地域医療部長
高井重治
 まず第一に種から農薬まで全てモンサント社のものである必要である事。
 次に問題となるのが、生態系への影響です。遺伝子組み換え作物と従来の作物が交配した場合、どんなものが出来るのか全く不明。
 次に人間の健康への悪影響。フランスで遺伝子組み換え作物を与えたマウスに癌が多数発生したという事。何らかの発癌作用がある。又オスの精子が減少したという事実もある様です。
 現状では日本では遺伝子組み換えの栽培は認められていませんが、大豆、トウモロコシ、小麦の国内生産は10%にも満たず、鶏豚牛の飼料は米国、オーストラリア、カナダ、中国から輸入されています。各国とも遺伝子組み換え作物の栽培国です。米国では90%以上が遺伝子組み換え作物です。
 TPPでは米国は日本に遺伝子組み換え作物の表示の撤廃を要求しています。
 モンサント社という、巨大な多国籍企業に世界の食糧を託す事の危険性を訴えた映画であった。以下は当日の感想です。

参加者の感想

“日本の食の安全に危機感”

▼遺伝子組み換え食品だけでなく、農業の使用や汚染問題など深い問題を知ることができました。食品の扱い、健康被害に関わる職業として、関心ある題材で勉強になりました。(30代女性・栄養士)

▼日本の農業の大規模化、TPPの受け入れによってインドや他国のようなモンサントの犠牲となるのではという危機感を強く持ちました。(50代女性・産業カウンセラー)

▼我々の知らないところで起こっている驚くべき事実に、改めて無関心ではいられないと思いました。日々の生活の中、忘れがちな食の大切さ、命の大切さを思うと同時に、大企業の思惑に飲み込まれていく世界を間近で感じることができ、本当に恐ろしいことだと思いました。(40代女性・主婦)

▼農薬のことなどを私は全く知らなかった。何も知らずにスーパーで食べ物を買っていて食べていた。今回、この映画を見て、私たちのような若い人たちがこのようなことを知り、広めていこうと思った。(10代女性・中学生)

▼種に特許を取るのは間違っている。現在無肥料・無農薬で作物を育てています。安全な食べ物を選んで買う。GMを使用している加工品がはっきりわからないようになっている。添加物、加工品の名前だけではわからない。消費者がGMを買わないようにする。(50代女性・農家の主婦)

▼私は大学時代、遺伝子組み換え作物の研究をしていました。大学で学ぶ授業ではモンサントの負の局面は全く教えてもらうことはありませんでした。GM技術の良いところばかり学びました。私も疑問に思い自分で調べ、今回の映画のような危険性を少しは知っていたつもりですが、実際に映像で見ると、恐怖に感じました。周囲に今日感じたことを伝えていきたいと思います。(20代男性・食品メーカー勤務)

▼遺伝子作物の恐ろしさというよりも、TPP交渉などにより、一部の企業が“食”を独占することがとても心配です。貴重な機会ありがとうございました。(50代男性・団体職員)

▼モンサントのGM作物のことなどについてはある程度知っていましたが、世界的にここまで進んでおり、特にインドでは多くの農民を自殺に追い込んでいるということに憤りを感じた。自分としては自然農法作物を極力食べるようにし、遺伝子組み換え食品を購入しないようにしたいと思いました。ありがとうございました。(60代男性・無職)


(岐阜県保険医新聞2014年7月10日号)